お正月になると玄関先に門松が飾られていつのを見かけますよね。
門松を飾る意味って知っていますか?
門松とは?
門松とは、竹や松で作られている正月飾りのことです。
門松は、お正月に年神様が迷うことなく家に迎えることができるようにする目印として家の門の前に立てます。
門松は竹の部分が目立ちますが、実際は松が本体です。
昔から、樹木には神が宿ると信じられており、松は「祀る」という語呂合わせからおめでたい樹木として使われています。
門松の由来は、平安時代の宮廷での儀礼の「小松引き」です。
小松引きとは、その年の最初の子の日に外へ出て小さな松の木を引き抜いて長寿の祈願をする習慣のことです。
当時は玄関に松だけを飾っていたそうです。
室町時代には長寿を象徴する竹も飾るようになります。
竹の先端の切り口は斜めに切る「そぎ」と真横に切る「寸胴」の2種類あります。
「そぎ」は現在よく見かける切り口で、由来は徳川家康にまつわるものです。
1572年三方ヶ原の戦いで生涯唯一の敗北をした武田信玄に対して、次は切るという意味を意味をこめて竹=武田に見立て竹を斜めに切りました。
「寸胴」は、現在はあまり見かけない切り口です。節がしっかり詰まって見えるため、金融機関のゲン担ぎに使われるようです。
門松に竹が3本飾られることにも意味があります。
竹の長さは正式に「7:5:3」で、荒縄を巻く数も下7回、中5回、上3回と決まっています。
それぞれ、7は男、3は女、5は仲をとりもつ2で割り切れないおめでたい数字になっています。
門松はいつからいつまで飾るの?
門松は「松の内」の期間中に飾ります。
門松を飾り始めるのは、一般的には正月はじめの12月13日からです。
12月13日からならいつでもいいとされていますが、12月29日は「二十苦」「苦松=苦しいが松」という縁起が悪い数字であること、12月31日は「一夜飾り」「一日飾り」で神様をおろそかにしているということから避けたほうが良いでしょう。
松の日が過ぎたら門松を片づけます。
松の日が終わるのはほとんどの所では1月7日ですが、関西などの一部の地域では1月15日になっています。
住んでいる地域がいつまで松の日か確認してから片づけるのがいいでしょう。
門松の処分方法は?
門松の処分方法は一般的には、正月飾りをもやして年神様を見送る「どんど焼き」に持っていきます。
都合で持っていけない場合は、塩で清めてからゴミに出します。それぞれの自治体で粗大ごみの出し方を確認して処分するようにしてください。
まとめ
門松は年神様をむかえるため、また縁起が良いものとして飾ってあることがわかりました。
お正月は1年の始まりでおめでたい日です。
大きいものを飾るのは難しいこともあるかもしれませんが、その年1年がいい年になるように願って手軽なミニチュアの門松を飾るのもいいかもしれませんね。