3人のお子さんを持つ、みやこさん。
彼女が野菜を食べてもらいたいのは、かわいい3人の子どもたちです。
特に、真ん中の次女は好き嫌いが多かったそうで、最初のうちは「野菜も食べなさい!」と毎回怒ってしまっていたそう。
怒ってしまってから思うことは、いつも同じ。
ただ楽しく食事がしたいだけなのに…
このままではいけない!と思い、一念発起。
調理法を工夫したり、食べる環境を変えたりして、子どもの野菜嫌いを克服します。
そんな、みやこさんの体験談をご紹介します。
+++経験談・野菜嫌いの子どもたちを克服させた「3つのこと」 +++
野菜克服チャレンジはこの3つ!
私の場合、3人の子どもたちに、とにかく「野菜を食べてもらいたい」。
この一心で、いろんなことにチャレンジしました。
その中でも、効果があったなと感じることを3つ紹介します。
その1・お弁当作戦 ~食べる環境を変えてみる~
旅先やバーベキューなど、いつもと違う環境だと、苦手なものが案外食べられてしまうことがあるなと思いつきました。
なので、まずは、食べる場所を変えてみることから始めました。
できるだけ楽しい場所に…と考え、子供たちが大好きで、私も連れていきやすい近場の大きめの公園に行くことに。
お弁当を作り、休みの日に「ピクニックしよう!」と誘ってみました。
お弁当には、次女の好きなおかずをたくさん詰めて、仕上げの彩りに、次女の苦手なブロッコリーとミニトマトを入れました。
近場の公園に行くというだけでも「お弁当を外で食べる」ということでワクワクしている子どもたち。
少し遊んでおなかを減らして、いざお弁当です。
蓋を開けると「わー!美味しそう!」と喜んでくれました。
好きなおかずだけを食べて、それで終わりにならないか、少し心配でした。
けれど、非日常感で気分も盛り上がっていたからか、
上や下の子ばかりか、次女までが普段は食べないブロッコリーにも手を伸ばしてくれました!!
「お弁当に入っているブロッコリーなら食べれたよ!」
次女自身も、とても嬉しそうでした。
けれど、特に苦手なミニトマトはやっぱり無理だったみたいで、口に入れた瞬間「ペーッ」と吐き出してしまいました…。
お弁当マジックでも、難しい野菜があることがわかりました。
けれど、これが自宅だったら、どんなに盛り上がっても
食べてみようと口に入れてみたりはしなかったのでは…と思うと、手ごたえを感じました。
その2・一緒に料理をつくってみる作戦
お弁当作戦は、だいぶ効果がありました。
けれど、それでも苦手なものは苦手だったようです。
ミニトマト。
これはどうしたら食べられるだろう?と考えます。
そうだ、とひらめいたのが、一緒にトマトを使った料理を作ること。
一緒に作れば違うかもしれない!
そこで、次女の大好きなピザを作ってみることにしました。
トマト嫌いでも食べられた「一緒に作るピザ」
まずは、具材を切るところから。
「子供と一緒に楽しくお料理♪」
―――実は、楽しいだけではないんですよね(汗)
楽しいので良いのですが、同じくらいの忍耐力も必要です。。
子どもと料理をすると、作業台は汚れるし、上手く切れないし、時間かかるし…と、とっても大変!
つい「ママがやるから…」と手を出したくなってしまいますが、その気持ちをグッとこらえます。
本人はまるでコックさんになりきったように真剣そのもの。
なので、最後までやらせてみることに。
すると、自分なりに形や並べ方に工夫をした、お気に入りのピザが出来上がりました。
全員、焼きあがったピザを目の前にして大興奮!
ミニトマトも入ったピザを、ぺろりと食べてくれました。
自分で作った喜びは大きかったようです。
また、公園では食べられなかったトマトは生のプチトマトでした。
今回もプチトマトでしたが、切って火を通したもの。
トマトが焼かれて火が通っていたのと、チーズがかかっていたことで、食べやすい味になっていたのも功を奏したのかもしれません。
何でもやりたがる時期の子どもは、料理のお手伝いも大好き。
遊びの延長として時間も有効に使えるし、子どもの家事の習得にも役立つということで、親も子もメリットが大きい方法だと思います。
私自身、「トマトは生」「火を通した焼きトマトは、なんとなく大人のメニュー」という固定概念があった気がしました。
次女は、火を通したトマトなら食べられるのかな?という気づきが嬉しく、
ピザ以外にも、ミートソースをたっぷりはさんだ、ラザニア風のグラタンやスープなどで応用ができるかもとアイデアが膨らみます、
また、お子さんには子ども専用のエプロンやを用意してあげると、とっても喜びますよ!
未就学のうちならスモックになったタイプが服を汚さないでいいと思います。
大人のTシャツなどでも代用できます。
小学生なら、ママとお揃いのエプロンも喜んでくれるかもしれませんね。
子供用の包丁を買ったことで、お手伝いもしたがる機会が増えました。
小学校4年生くらいになると、調理実習もありますので、
三角巾がついてセットになったようなかわいいものを買ってもいいと思います。
トマトの味変!実験っぽくて楽しい
また、TVでたまたまやっていた「野菜+調味料」で味が変わる!という方法も親子で面白くチャレンジできました。
わたしたちが試したのは、「ミニトマト+砂糖=いちごの味」になるというもの。
おそるおそる口に運ぶと意外とイケたらしく、その日以降ミニトマトに砂糖をかけるのが我が家のブームに。
実験みたいで楽しかったです。
トマトをレモン汁と砂糖につけて冷蔵庫で冷やすと、桃みたいな味にもなりますよ。
野菜や食べ物を使った、実験みたいなレシピもたくさんありますので、
もう少し子供が大きくなったら、やってみようかなと思っています。
野菜嫌いの子への調理のポイント
ナスだとわからないナス料理作戦 ~調理法を工夫する~
わたしの家族は、夫婦で大のナス好き。
旬の夏から秋にかけては、よくナスを使った料理が並びます。
しかし、次女はこのナスが大嫌い。
せっかくですから「一緒に食べられたらいいのになぁ」と思い、
ナスの調理法を変えてみることにしました。
目指すのは「ナスだとわからない料理」!
調理のポイントは、3つ!
◆皮をきれいに剥いて、紫色をなくすこと!
見た目でナスだと気付かれないようにします。
◆サイコロ状に細かく切る。食べやすいようカットします。
◆加熱し、子どもの好きな味付けにしたり他の食材と混ぜる。
ナスの中身は熱を通すとトロトロになり味が染み込みやすいです。
この3つのポイントをおさえて、次女がナスだと気付かなかった料理は以下のもの。
気づかれにくかったナス料理
「ナスのお味噌汁」
「マーボーナス」
「ナスのキーマカレー」
「ナス入りハンバーグ」
夫も私もナスが好物なので、
焼いたナスを細かく裂いて煮びたしにしたり、ひき肉でハサミ焼にしたり、ぬか漬けや浅漬けにしたり。
ナスを楽しみたいので、ナスの存在感が大きい料理を作ってしまっていましたが、細かく刻んで正体をわからなくしたナスも、どれも大人が食べても美味しかったです。
食事の最後にネタばらしするのですが、
「え~!わからなかった!すごいね~!」と、とっても驚いてくれました。
それも楽しく、食卓で笑い合うことがふえました。
次女自身、食べられた!という大きな自信につながったと思います。
さいごに
わたし自身、子どもの頃は野菜嫌いな子でした。
だんだん大人に成長するにつれ、嫌いなものも食べられるようになりました。
しかし、我が子に対してはどうしても親心から
「野菜を食べなさい!」と前のめりになってしまいがちでした。
次女やほかの子どもたちに、野菜を食べさせたい!と
さまざまな工夫をしてみたことで、
わたしは母から一度も無理強いして野菜を食べさせられた記憶がないことに気付きました。
それは、きっと救いだったなあ~と、改めて実感。
そこに気付いてからは、
子どもに無理して食べさせるのではなく、いかに食べられるように工夫するかという風な考え方に一変。
もし同じように悩んでいる方がいらっしゃるならば、気を張らないで!と伝えたいです。
最終的に大人になったら食べれるようになるから大丈夫!
肩の力を抜いて取り組んでほしいと思います。