「夏も近づく八十八夜~」で有名な「茶摘み」という歌の歌詞に出てくる八十八夜。
ところで、八十八夜とはいつのことをいうのでしょうか。
また、八十八夜には、どういった意味があるのか、茶摘みとどんな関係があるものでしょうか。
八十八夜はいつのことか、意味を紹介していきたいと思います。
八十八夜とは?
八十八夜とは、雑節の一つです。雑節は、二十四節気、五節句のほかに季節の変化の目安とする特定の日または期間のことです。
八十八夜はその中で、二十四節気の立春から、88日目のことをいいます。
毎年5月2日頃になります。
春から夏に移り変わる節目の日、夏の準備を始める目安の日です。
農家では、八十八夜を過ぎると気候が安定することから種まきや茶摘みなどの農作業を開始する目安の日とされています。
また、八十八は末広がりであるため、縁起のいい日ともいわれています。
日本では、1657年頃の暦から記載されるようになりました。
八十八夜の別れ霜とは?
八十八夜頃に降りる霜は「八十八夜の別れ霜」と呼ばれ、これ以降に霜が降りることはないといわれています。
そのため、安定した気候が訪れます。
八十八夜のころは遅霜がよく発生し、農家ではその被害に悩まされてきました。霜害による不作はとても恐ろしいことたったため、霜の注意を促すために特別に八十八夜が暦に記載されたそうです。
八十八夜とお茶の関係
八十八夜の頃の時期は、茶摘みが盛んになります。
一番に摘み取られたお茶は「新茶」とされ、その後に摘まれる茶葉よりも栄養価が高いといわれています。
そのため「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと健康に良い」といわれています。
お茶の歴史は1200年になりますが今と違い、昔は高級品とされていて、庶民が飲めるようになったのは大正時代からだといわれています。
まとめ
八十八夜は、立春から88日目の日のことでした。この時期は春から夏に移り変わる時期です。
種まきや茶摘みが開始される目安の日でもあります。
夏の準備を始めるのにもいい日とされているので、少しづつ衣服や寝具なども夏使用に替えていくと良いでしょう。