ちひろさんのご主人は、小さい頃から野菜が苦手で、ご両親もさじを投げた状態だったそう。
奥さんのちひろさんも、好き嫌いはしょうがないから無理強いは…と、
結婚しても、無理に野菜を食べさせようとはしなかったそうなのですが…
どうしても「夫に野菜を食べてもらわなければならない」ある大きな出来事が起こります。
それをキッカケに、ちひろさんはさまざまな工夫をしたそうです。
喧嘩もしたけれど、最終的にちひろさんの努力が実り、
ご主人は野菜を食べられるようになったのだそうです!
子供の頃から野菜が食べられない夫
私の夫は小さい頃から野菜が嫌いだったそうです。
特に生野菜が苦手で、給食などで生野菜が出ると食べられずに残してしまうので、先生によく叱られたとか。
義両親も必死に野菜を食べさせようと奮闘したようですが、まったく効果がなく、ある日あきらめてしまったとのこと。
実は、私も結婚当初は「食べられないものは仕方ない」と半ばあきらめの境地だったのです。
それほどに、夫は野菜が嫌いでした。
ところが、夫の「野菜食わず」を、あきらめてもいられない事態が発生しました。
そのきっかけが「不妊」でした。
不妊の原因は野菜嫌いの夫だった!
夫も私もいい年だったので、できるだけ早く子供が欲しいと願っていました。
幸い、結婚後すぐに妊娠できたものの、悲しいことに流産。
その後、私は再び子どもを授かり、万全の体制で生んであげられるようにとの思いで仕事を辞め、妊活にはげみましたが、なかなか授かれず。
半年経ってもうんともすんともいわない現状にしびれをきらし、婦人科クリニックのドアを叩きました。
そこで医師から言われたのは「男性不妊ですね」という、思いもよらぬ言葉。
男性側の数値が悪く、妊娠しにくい状態と言われました。
そこで解決策の一つとして医師から勧められたのが「野菜、果物などバランスよく栄養をとる」こと。
こうなったら夫にはなんとしてでも野菜を食べてもらわなければいけない!
不妊という現実が、夫に野菜を食べてもらわねば!と私に決心させるきっかけとなりました。
夫が野菜を食べ始めた!その調理方法
とはいえ‥‥
長年野菜嫌いだった夫。
妊娠するため、二人の子供を産むため、という大きな目的ができ、やる気は見せているものの、苦手なものは苦手。
食べなければという気持ちが生まれても、簡単にパクパク食べることができるようになるわけではありませんでした。
嫌いだから何十年も避けてきた食べ物なのですから、ある意味、当たり前ですよね。
夫自身の大きなストレスになってしまうのも、困る。
でも、野菜を食べてもらわなければならない…
どうしたら野菜を食べられそうか、どんな野菜なら食べられそうか、夫と作戦会議
作戦会議した結果、これらのことがわかりました。
夫の傾向が見えてきました。
◆生野菜よりはがっつり加熱した野菜、
◆大きい野菜より小さく刻んだ野菜、
◆イモ系はあまり抵抗なく食べられる
この傾向に沿って、
まず「じゃがいも、かぼちゃ、さつまいも」をやわかく煮たり、揚げたりしたものを調理して、食べてもらってみることに。
自宅の食事はもちろんのこと、弁当にも入れ会社でも食べてもらうようにしました。
いも類以外の野菜については、
とにかく細かく刻んで加熱して、味の濃いスープやカレー、チキンライスなどに混ぜ込んで食べてもらうようにしました。
妻の思いがけないストレス。そして、夫、台所に立つ
妻である私自身は大の野菜好きです。
生でも、どんな種類でも食べられます。
それなのに、夫のために毎回小さく刻んだり煮たり焼いたりする手間が発生することが、思いのほかストレスになってきました。
少しイライラする日もありました。
夫が「おれは不器用だから」と、当たり前のような態度で、
自分では調理しようとしないことも、私のイライラを助長させました。
こういったささいな苛々と、妊活がうまくいかない苛々があわさりました。
たまに気持ちが爆発して、夫とけんかしてしまうこともありました。
ケンカすることがいいこととは言いませんが、
意見をいいあった結果なのか、夫は、時々台所に立ってくれるようになりました。
今でも、気が向くと、ですが、台所に向かって調理をしてくれたりします。
そして何よりもうれしかったのは、以前よりも格段に栄養に気を配るようになったこと。
すべての野菜ではないですが、野菜も食べてくれるようになったこと、食べようと取り組んでくれるようになったこと。
生の野菜は依然として大の苦手で食べられないのですが、
特別にみじん切りにして、味を濃くつけたり、混ぜこんだ野菜は、
嫌だと四の五の言わず、食べてくれるようになりました。
さいごに
ある日突然、苦手なものを好きになるのは難しいことだと思います。
我が家の場合、夫婦そろって同じ目標が出来ました。
「どうしても子供を授かりたい、授かるために栄養をしっかりとろう!」という思いを強く持てたことが、野菜克服の第一の足掛かりとなりました。
もちろん、夫婦間に多少の温度差はあって、けんかもたくさんしましたが…。
いずれにせよ、私のように男性に対し野菜を食べてもらいたいと思っているなら
「子どもを授かるために」とはいかないにせよ
「コレステロールの数値をよくするために」など、まずは論理的な理解をもとめてみるのがよいかもしれません。
男性は論理的な理解が得られると、行動に移しやすいというのは、あながち間違いではないように感じました。
やる気になってもらえたら、
しっかりコミュニケーションをとりながら食べやすい形態・調理法を一緒にさぐっていって、焦らず少しずつ食べられる野菜を拡大していく。
そんなふうに、一歩ずつがうまくいきやすいかもしれません。