小満(しょうまん)とはいつのことをいうでしょうか。聞き慣れない言葉ですね。小満とはいつのことか、意味や行事について紹介します。
小満はいつのこと?
小満は、太陽の黄経が60°に到達したときのことで、年によって変わりますが、毎年5月21日か22日のことです。
期間としての意味もあり、小満の5月21日か22日から芒種6月6日か7日の約15日間をいう場合もあります。
旧暦では4月後半です。
小満はどういう意味?
小満は、1年を15等分して約15日間ごとに設けた二十四節季の一つで8番目にあたります。
小満とは、気候が良くなれば次第に草木も満ち足りて成長するという意味です。盈満には、「満ち足りる」という意味で、やがて満いということから「小満」という表現になりました。
また、初夏で秋にまいた麦などの穂がつく様子に「今のところは順調だ、よかった」とほっと安心(少し満足する)から「小満」であるという意味もあるようです。
作物が育つことを願うこと、成長することへの安心感が込められています。
この時期の麦が熟するころに降る雨は「麦雨(ばくう)」、風のことを「麦嵐(むぎあらし)」と呼ぶようです。
小満の食べ物
小満の時期の行事食は特にありません。
小満芒種とは?
小満芒種(すーまんぼーすー)は沖縄の梅雨を表す言葉です。
沖縄では、小満と芒種の間ぐらいに梅雨入りすることから小満芒種と呼びます。
本州で小満の時期に降る梅雨の雨は、本格的な梅雨には至らないもののぐずついらすっきりしない天候が続くことを意味する「走り梅雨」と言うこともあるそうです。
まとめ
小満は、毎年5月21日か22日のことであり、また芒種までの期間を指すものでした。
初夏に入り、草木が成長していく頃です。
田畑を耕して生活の糧を得ていた時代には大事な時期でもありました。
梅雨入り前で憂鬱な気持ちになりがちですが、育っていく自然を見ていきいきとした気持ちを分けてもらいましょう。