ヘルシーな油の一つとして人気があるオリーブオイル。スーパーにも、たくさんの種類のオリーブオイルが売られていますね。
なぜ美容や健康にいいと言われているのでしょうか?
オリーブオイルの効能と1日の摂取量の目安、保存方法を紹介します。
オリーブオイルの効能
オリーブオイルは、完熟したオリーブの実を乾燥させて、圧搾して採油した不乾性油です。
食用以外にも、医薬用や化粧用にも使用されています。
オレイン酸
オリーブオイルには、不飽和脂肪酸の一つであるオレイン酸が全体の約70%を占めているくらい、含有量が多いことが特徴です。
オレイン酸は、善玉コレステロールの量を増加させ、悪玉コレステロールを減らす作用があります。そのため、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病予防に効果があるといわれています。
他にも胃酸分泌の調整をすることで、胃まわりの疾患の予防や改善効果、腸を刺激し、排便を促す効果があり、油は便のすべりを良くするため、便秘解消に役に立ちます。
ポリフェノール
オリーブオイルには、ポリフェノールも含まれており、抗酸化作用があります。抗酸化作用によって、美白効果、抗酸化力効果が期待できます。また、数多くある食用油の中でも高い抗酸化作用があるため、老化を抑える美容効果があると言われています。
効果的な摂取方法
オリーブオイルは、一日1回~2回、1回につき小さじ1杯を目安に摂取しましょう。
オリーブオイルの主成分のオレイン酸は熱に強く、加熱しても栄養の損失が少ないのが特徴です。
そのため、サラダにかけたり、パンにつけるなどの生で食べること以外にも炒め物や揚げ物にも使用できます。
オリーブオイルは、そのまま飲むことで、オリーブそのものの芳香や味わい、品種や産地、造り手による違いを十分に味わうことができるのでおすすめです。
オリーブオイルの保存方法
オリーブオイルの最適な管理温度は、約15℃〜25℃以下とされています。そのため、直射日光が当たるところや高温の場所、冷蔵庫は保管場所に適しません。
家庭では、床下収納や台所の流しの下など、静かな冷暗所で保管するといいでしょう。
開封後は、1~2ヶ月以内に使い切るようにしましょう。
オリーブオイルの選び方
バージンオリーブオイルは、官能検査や酸度の違いによって分けられます。
選ぶ際には、エキストラバージンオリーブオイルを選びましょう。
最高クラスとされるのが、酸度0.8%以下となるエキストラバージンオリーブオイル。
さらにエキストラバージンオリーブオイルの中でも、ノンフィルターと言われる製法で作られたものは流通量が少なく、希少です。
ノンフィルター製法のエキストラバージンオリーブオイルはオリーブの実を搾り、その上澄みだけを贅沢に使用。搾り立てそのものを味わうことができ、まるでフレッシュジュースのように新鮮で瑞々しいオリーブの風味、香りを特徴です。
世界の多くの国々は、IOCの基準に従いオリーブオイルを販売していますが、日本ではJAS(日本農林規格)の基準に合わせた区分けを行なっているのです。
・IOCによる国際商取引基準:酸度0.8%以下
・JAS(日本農林規格)基準:酸度2.0%以下
国際的には「エキストラバージンオリーブオイル」と認められていないものが、日本では「エキストラバージンオリーブオイル」として販売されているのです。そのため、エキストラバージンオリーブオイルと表記されていても、粗悪なものが混じって売られています。
エキストラバージンオリーブオイルを選ぶ際のポイント
・遮光性の高いボトルに入ったもの
オリーブオイルは光に弱く、蛍光灯の光でも酸化が進んでしまうと言われています。グリーンやブルーなどの濃い色の遮光ボトルに入ったものを選ぶことをおすすめします。
・酸度
エキストラバージンオリーブオイルは酸度0.8%以下のものです。数値が低いほど鮮度が良いことを示します。
・価格
エキストラバージンオリーブオイルは手間のかかる希少なものです。そのため価格が高めになりがちです。極端に安価な商品には十分に注意しましょう。
まとめ
オリーブオイルは、健康維持に効果が期待できるオイルです。生食でも加熱しても摂取できるため、普段使いしやすいので是非取り入れてみましょう。
オリーブオイルを選ぶ際は、価格等に注意して、自分がおいしいと感じる物を選ぶようにするといいですよ。