冬至はいつのこと?
冬至とは、季節を表すもので、暦の上ではちょうど冬の真ん中の一年の中で最も昼が短く夜が長い日のことです。
四季は一年を4分割したものです。
さらに細かく24分割したものを二十四節季といいます。冬至はその一つです。
二十四節季では太陽が地球を一周する360°を24分割していて、地球と太陽に位置関係により二十四節季の日にちを決めています。
冬至は太陽が冬至の点を通る日で、年によって通る時間が異なってくるため、日にちは多少前後します。
2018年の冬至は12月22日です。
しかし、年によってそれぞれの日照時間や気温などの特色は変化しません。
冬至は太陽の位置が一年で最も低くなり、日照時間も短くなります。
夏至からだんだん日照時間が減っていき、冬至には太陽の高度が一年で一番低くなります。そのため、太陽の力が一番衰えると考えられています。一年で最も日照時間が短くなるということは、次の日から長くなります。この日を境に再び力が甦ってくることから、陰が極まり再び陽にかえる日という意味の「一陽来復」といわれ、冬至を境に運気が上昇するといわれています。
冬至と言えばかぼちゃとゆず湯
冬至には、「ん」のつく食べ物を食べると運を呼び込めるといわれています。
にんじん、だいこん、れんこん、ぎんなん、かんてんなど「ん」のつく食べ物を食べると「運盛り」といい、縁起を担いでいました。
また、「いろはにほへと」の終わりが「ん」であることから「ん」には一陽来復の願いが込められています。
かぼちゃを冬至で食べるのは、かぼちゃ漢字で書くと南京(なんきん)、「ん」のつく運盛りの一つであるからです。さらに、陰(北)から陽(南)へ向かうことを意味しているため縁起が良いとされていました。
かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存ができるため冬に栄養を取るために良い食べ物です。栄養価が高くビタミンAやカロテンが豊富で、風邪や中風(脳血管疾患)予防に効果的です。
冬至の日にゆず湯に入ると風邪をひかないといわれています。
これは、運を呼び込む前に身を清める禊と考えらています。現代でも新年や大切な儀式に際して入浴する風習があります。
昔は強い香りのもとには邪気が起こらないといわれ、冬が旬の柚子は香りも強く、身を清めるのに最適です。
ゆずの木は寿命が長く病気に強いのでゆず湯に入って無病息災を祈ることが風習になりました。
ゆず湯は、血行を促進して冷え性の緩和したり、体を温めて風邪を予防する効果もあります。さらに果皮に含まれるクエン酸やビタミンCは美肌の効果があり、香りもよくリラックス効果もあります。
まとめ
冬至は季節を表す一つでしたね。冬至の日のかぼちゃやゆず湯の風習は縁担ぎだけでなく寒い冬を健やかに過ごすための栄養の面でも理にかなった知恵でもありました。
是非この風習を活かして冬を元気に過ごしましょう。