お正月に「福笑い」で遊んだことがありますか?
日本の伝統的な遊びですが、平成以降段々と廃れつつあるようです。特に若い世代では、遊んだことがない人が多いかと思います。
福笑いの由来
福笑いの起源や由来は、はっきりとは分かっていません。
江戸時代後期から遊ばれ、明治には、お正月の遊びとして定着していったようです。
出来上がった物や作っている最中の物を見てみんなで笑い合うことから、「笑う門には福来る」のことわざのように新年の幸福を願うためにお正月に遊ばれるようになったのではないかと言われています。
福笑いの遊び方
用意するもの
・おかめやひょっとこの顔の輪郭が描かれた紙
・顔のパーツ(眉、目、鼻、口)
・目隠しする物
遊ぶ人は目隠しをします。目隠しされた人が顔の輪郭が描かれた紙にそれぞれの顔のパーツを並べて遊びます。
明確な勝ちのルールはないので、あらかじめ「正確に並べた人が勝ち」「一番笑わせた人が勝ち」などを決めておくといいでしょう。
なぜ「おかめ」と「ひょっとこ」?
「おかめ」と「ひょっとこ」
「おかめ」と「ひょっとこ」が使われる理由ははっきりとはわかりません。
おかめは、丸い顔、広い額、低い鼻の女性のお面、または、そのような顔だちのことです。「ひょっとこ」は、口をとがらせて、おどけたような顔をした男のお面、または、そのような表情のことです。
もともとおかめは、「福を呼ぶ神様」、ひょっとこは「火を守る神様」ということから、二人合わせて家庭円満の神様として扱われることもあるようです。
これらのことから、見た目の面白さだけでなく、縁起がいいため用いられているといわれています。
まとめ
福笑いは、現代の日本の家庭では馴染みが薄い遊びかもしれません。しかし、手軽にできる正月遊びで、家族みんなで遊び笑いあえる素敵な遊びです。是非お正月に遊んで笑っておうちに福を呼び込みましょう!