穀雨(こくう)とはいつのことをいうでしょうか。穀雨とはいつのことか、意味や行事について紹介します。
穀雨はいつのこと?
穀雨は、太陽の黄経が30°に到達したときのことで、年によって変わりますが、毎年4月20日か21日のことです。
期間としての意味もあり、穀雨の4月20日か21日から立夏の5月5日か6日の約15日間をいう場合もあります。
旧暦では3月後半です。
春の季節の最後にあたります。
穀雨はどういう意味?
穀雨は、1年を15等分して約15日間ごとに設けた二十四節季の一つで6番目にあたります。
穀雨とは、春の雨がすべての穀物を潤すという意味です。
種まきや育苗のために雨が必要な時期で、農業を営む人はこの時期に種まきをすると雨に恵まれると言われているそうです。
実際はこの時期は雨が多いわけではありませんが、穀雨以降に降水量が多くなっていきます。
昔から、この日を田植えの準備をする目安にしているそうです。
変わりやすい春の天気も安定してきて、日差しも強まってくることで、北国ではストーブをしまい、東日本は冬服は服を脱ぎ、西日本ではフジの花が咲き始めます。
穀雨の行事は?
百穀春雨
この時期の雨は百穀を潤して芽を出させる春雨として「百穀春雨」と言われています。穀雨は、種まきを始めるのに適した時期として農作業の目安とされています。
八十八夜
穀雨の終わりの頃に、八十八夜を迎えます。
八十八夜は雑節のひとつで、立春を1日目と数えて88日目のことで、春から夏に移る節目の日です。
農家では、種まきや茶摘みなどの農作業の基準の時期になります。
八十八夜を過ぎれば作物に被害を与える晩霜も終わりになりますが、「八十八夜のわかれ霜」というように、霜の降りることもあり、新芽を出した農作物に大きな被害を与えることがあるところから、農家に注意を促すため暦に記載されるそうです。
まとめ
穀雨は、毎年4月20日か21日のことであり、また立夏までの期間を指すものでした。
農作業を始めるのに適した時期で、八十八夜は農耕上大切な人されているようです。
ちょうどゴールデンウイークもあり、気温も過ごしやすくお出かけにも適している時期ですね。