はい、プロパンガスの料金は、公共料金ではないのです。
都市ガスと違って、プロパンガスは自由料金制です。
そのため、ガス会社によって、良心的な値段だったり、高値だったりと幅が出るという事態が発生します。
地域によっては2倍以上もプロパンガスの方が高くつくこともあるんですよ。
ここでは、プロパンガスを使用する時に、ガス会社選択で損をしないために知っておくべきことをご紹介します。
公共料金って何?
公共料金は、総務省の『消費者物価指数年報』の分類で「公共料金」とされる商品やサービスの価格のことです。
皆さんが知っている電気代・水道代のほか、郵便料金、保険証を使った保険診療報酬、電車・バス代などが公共料金です。
どれを「公共料金」とするか、分類を決めるのは、国会や政府、地方公共団体。
国が決めるのが郵便代金など、政府が決めるのが電気代、保険診療費、国立の学校の学費など。
地方公共団体が決めるため、地域により価格にばらつきがあるのが、水道代や公立の学校の学費、銭湯の料金です。
ガスに関しては、政府が「都市ガスを公共料金にします!」と定めていますが、プロパンガス(LPガス)に関しては規定がないのです。
料金や契約内容が記載されている契約書の確認
液化ガス法第14条
液化ガスとは、プロパンガス(LPガス)のこと。
タンクタイプの家庭用ガスです。
液化ガス法の14条では、
ガスの新規契約の際には
・ガスを使用する際の基本料金
・ガスの単価
こういった事項を詳しく記載した書面を、使用者(お客)に交付するよう、販売店に義務付けています。
これは、契約中でなくしたり、受け取った記憶がない場合には、いつでももらうことができます。
そんなものあったっけ?という方は、契約書の確認を必ずしましょう。
書面に記載の内容
(1)LPガスの種類
(2)LPガスの引渡しの方法
(3)料金 (料金制度の内容、料金制度の考え方など)
(4)設備の所有関係(どれが販売店所有で、どれが消費者所有か)
(5)設置、変更、修繕および撤去に要する費用の負担方法
(6)消費設備(ガス配管、給湯器、コンロなど)を販売店が所有している場合は、
・利用料や支払方法
・契約解除時に消費者が消費設備に係る配管を買い取る場合の金額や算定方法
(7)消費者、販売店、保安機関の保安上の責任
原料調整制度を導入しているか
原料調整制度とは、LPガスの輸入価格が変動した時には、それをガス価格に反映し、料金を調整する制度のことです。
インターネットや新聞で価格が公開されているため、料金に透明性があります。
プロパンガスを使用すると決めた際には、この制度を導入している業者を選びましょう。
NPO法人 プロパンガス料金適正化協会に相談
プロパンガスの契約は複雑です。
- ガス代に設備費などややこしい
- 最初の数年間とその後の料金が違う
- 基本料金が低くても重量価格が高い
などといったケースがあり、一概にどこが安いのかが、とてもわかりにくいです。
そこで、不透明なプロパンガス料金が適正かどうかの相談を無料で行っている機関があります。
「NPO法人 プロパンガス料金適正化協会」。ここに診断してみてもらうと良いでしょう。
この協会は、名称通り、消費者保護を目的として「不透明なプロパンガス料金の適正化」を無料で行ってくれます。
サイトにある「プロパンガス料金の適正価格診断」では、現在使っているプロパンガス料金が適正かどうかがすぐにわかる上、「適正価格」で 利用している場合との差額も算出されます。
協会を通じて業者の変更などがあった場合でも、手数料や工事費などは一切掛かりません。
業者の都合の一方的な値上げを抑制するアフターサポートもついて、ガス料金が適正価格で維持するように継続フォローしてくれます。
切替メリットが明確になれば、 ユーザー負担ゼロで行えるので試してみる価値はあると思います。
まずは、「プロパンガス料金の適正価格診断」を試してはどうでしょうか。
プロパンガスは公共料金ではありません。
自由料金のため業者によってさまざまな料金となっています。
調べてみて、適正料金より高い時は、適正な価格であるガス業者選択をしましょう。
現在のガス会社から変更できることは可能です。
正しく変更すればガス料金を大きく節約出来るようになりますよ。