調理法ではなく、ルールをひとつ決めたことで野菜嫌いを克服した体験談。
ミサキさんは、何より子供の生活リズムを整えてあげることが、
ダラダラ、イヤイヤを克服する秘訣だと発見したそうです。
時間のルールは、細かく決めてしまってもなかなか守れないもの。
ミサキさんが決めたのは、たったひとつの「お約束」だけ。
けれど、それが功を奏して、お子さんが食事をきちんと完食するようになったそう。
結果的に、野菜嫌いも改善されたという嬉しいおまけがついてきました。
野菜嫌いの改善には、生活のルール作りから見直してみることをオススメしますとのこと。
ガミガミ言うこともなくなり、食卓で笑顔が増えたそうです。
+++経験談・子供の野菜嫌いは、おうちルール作りで解消! +++
食べれるようになるおうちルール決め
とにかくおやつが大好きな食いしん坊5歳の息子。
葉物野菜(ほうれん草、小松菜、チンゲン菜など)が苦手な子供の為に、大好きなハンバーグやチャーハン、卵焼きの中に細かく刻んで入れたり、色々な野菜と一緒に煮込んでミキサーにかけ、ポタージュスープを作ったり…
日々手をかけてもなかなか食が進まない。
そこで、ひとつだけ子供と約束事をつくりました。
それは「おやつは、晩御飯のあと」。
これだけです。
ご飯の前にしっかりお腹を空かせる事が大切だと思ったのです。
幼稚園から帰ってきてから「おなかすいた~おやつちょうだい~」と騒ぐ息子。
夕飯が食べられなくなるからと、少なめにおやつをあげてみたりもしましたが、
糖分や炭水化物をとることになるので、夕飯時にはあまり空腹でない様子。
これでは、野菜を食べるわけないですよね。
そこで、なるべく早く夕食を出す様にしました。
晩ご飯をきちんと食べられたら、おやつ食べてもいいというルールにしたのです。
このルールのおかげで、嬉しい効果は2つ現れました。
★ご飯を食べるのにダラダラと時間がかかっていた子供が、おやつ食べたさにご飯の時間を早めに切り上げる努力をするようになりました。
結果、残さず食べる事が出来るようになったのです。
そして、
★食後のおやつは、すでにお腹がいっぱいの状態なので自然と食べなかったり少な目で済むようになりました。
日によっては、夕食の準備が間に合わなかったり
「ご飯まで待てない。お腹空いた。」という日もあります。
その際は、すこしルールをゆるめて、なるべくお腹にたまらないようなアメやガム、ラムネなど少なめに調整して出しています。
野菜克服・料理には「ひとつ加える」で解消
ポタージュスープにする場合、葉物野菜の割合が多いとどうしても青臭い感じが残ってしまうのでなるべく半分以下の割合で混ぜるようにしています。
特に、じゃがいもやかぼちゃ、にんじん、玉ねぎとの相性が良いのでこれらの野菜の割合を多くし、最後に牛乳(または、豆乳)と粉チーズを加えるとチーズの風味とコクが増し一気に食べやすくなります。
ハンバーグやチャーハンなど料理に加える時も同様、細かく刻んで子供の好きなカレー粉を一緒に混ぜこむと食欲をそそるスパイスの風味でパクパク食べてくれるようになりました。
また、夕飯を早めに出せるように午前中のうちに夕飯の下ごしらえをしておくようにしています。
そうしておくことで私自身、心にも時間にも余裕ができ、子供が帰ってきてからも「焼くだけ」、「盛り付けるだけ」の簡単な作業でサッと夕食を出せるようになりました。
どんなに細かく刻んでも葉物野菜の存在感を消すのはなかなか難しいですが、工夫次第で食べやすくなります。
はじめは嫌そうな表情をしていた子供も食べ始めるとそれほど気にならなかったようで残さず食べてくれるようになりました。
我が家では、17時頃から早めの夕食を出す様にしています。
夕食後、ひと遊びしてからゆっくりお風呂に入り翌日の準備をして、20時半には眠りにつくという毎日のリズムが出来てきました。
そのため、私も子どももバタバタしなくなり時間的に余裕ができたので、「はやく寝なさい。」と注意することも少なくなりました。
さいごに
あまり神経質にならなくても、他のものできちんと栄養はとれているはずなので頑張りすぎなくてもいいと思います。
食事の度に、「ちゃんと残さず食べて!」と口うるさく言ってしまうと、お互いストレスがたまるだけです。グチグチ言われた子供は意固地になりますます食べてくれなくなります。
子供が離乳食を食べ始めた頃、市の助産師さんから言われた印象深いアドバイスがあります。「どんなに好き嫌いが激しくても子供はちゃんと大きくなる。大人になっても極端に偏食な人はそれほどいない。
その日、野菜を全く食べてくれなかったとしても、1~2週間の長いスパンでそれなりに栄養のバランスがとれていれば大丈夫。」このアドバイスをもらってからは、もっとゆるく考えてもいいんだと心が軽くなり安心できました。
毎日ガミガミ口うるさく注意して、食べる事自体嫌になってしまっては元も子もありません。それよりも、お互いに心の余裕をもってご飯の時間を楽しめるようにしてあげる事が大切だと思います。