大晦日の夜、除夜の鐘がなると1年が終わるなあしみじみと感じますね。
除夜の鐘を聞くと不思議となんだか落ち着くものです。
除夜の鐘は日本では馴染み深いものですが、なぜ大晦日の夜につくのでしょうか。
除夜の鐘とは?
除夜の鐘とは、大晦日の日付が変わり深夜0時をはさんでつく鐘にことです。
除とは、古いものを捨て新しいものを迎えるという意味があります。
また、鐘の音そのものには、苦しみや悩みを断ち切る力が宿っていると考えられているそうです。
一年の最後のそして新年を迎える日となる大晦日は「除」の日で、「除日」とされています。
除日の日の夜につかれる鐘なので「除夜の鐘」と呼びます。
なぜ除夜の鐘の回数は108回?
除夜の鐘といえば108回つく決まりがあります。
なぜ108回なのかというのはいくつか説があるようです。
代表的なのは、
煩悩の数という説です。
煩悩とは、人の心を惑わせたり、悩ませ苦しめたりする心の作用のことです。
肉体的や精神的な欲望や怒り、執着、猜疑などがあります。
人間の五感+意識の6つにそれぞれ、良い、普通、悪いという3種で「6×3=18」。
人の心に入ってけがす「色、声、香、味、触、法」の六鹿(ろくじん)にそれぞれ楽しい、苦しい、どちらでもないという三受で「6×3=18」。
これらに前世、今世、来世の「3」をかけると、
18×18×3=108になります。
難しく考えずただ108とは人間の煩悩の数はたくさんあるという事でいいと思います。
他にも、1年間を表す数字という説です。
一年(12)、二十四節気(24)、七十二候(72)を全て足すと「108」となります。
候は二十四節気をさらに初候・次候・末候に分けたもので、24×3で70です。
除夜の鐘を鳴らすタイミングは108回のうち107回は大晦日のうちに撞き、残りの1回を年が明けた元旦に撞く所や年内にうち終えてしまう所など地方や寺院によって違うようです。
まとめ
除夜の鐘は寺院の僧侶がつくところもあれば、参拝客につかせてくれるところもあります。
そういうところに自らいってつくことで煩悩などを取り除き、すっきりしたきもちで一年を迎えるのもいいもしれませんね。