子供の成長に関わることに、数多くの経験値とスキルを持っている保育士さんや栄養士さん、保険の先生や、先生方。
我が子や家族の野菜嫌いは、1人、2人といった少数人を相手に奮闘しますよね。
私など、1人でもくたくたなのに…
何人もいて、それぞれ苦手な野菜も理由も違う数多くの幼児たちに、いったいどうやって日々向き合い、野菜を食べてもらう努力をしているのでしょうか。
親目線でもあり、保育士さん目線でもある「野菜を食べられないたくさんの子たちにしたこと」を寄せていただきました。
ぜひ、参考になさってください。
保育士さんからの生の声 ~野菜を食べてもらう~
子どもに野菜を食べてもらうことって難しいですよね。
私も子どもたちの野菜嫌いで頭を悩ませていた一人の保育士です。
保育園では、野菜を食べてもらうことを諦めてしまっているご家庭も沢山見てきました。
でもある時、工夫次第で子どもたちは野菜を食べてくれる!ということに気が付きました。
今回はそんな保育士の私が野菜嫌いの子どもたちにしていたこと、
食べられなかった野菜を大好きにする方法をご紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
何とかして野菜を食べてほしい!
保育園の子どもたちの食べられない野菜は本当に様々です。
にんじんやとうもろこしなどの、甘い系の野菜が苦手な子、
とにかく緑が見えただけで嫌がる子、
トマトなどの酸っぱい系が苦手な子など・・・
こんなことを書いている筆者もピーマンが苦手でずっと食べられませんでした。(笑)
野菜を食べる第一歩として、まず行ってみたことは、野菜を小さく切ってご飯の下などに隠して一緒に食べてもらうとうことです。
みなさん一度はやったことがあるんじゃないかなと思います。
ですがそのたびにバレて口から出す、しかも一度バレるとその後も疑って、ご飯自体を食べてくれなくなるという事態によくなっていました。
野菜を食べてもらおうと工夫しているつもりが、逆に子どもに嫌な思いをさせてしまい、ああ自分も野菜嫌いで無理に食べさせようとしてくる大人が嫌だったなあと思い出したり・・・
中には偏食の子もいたりして、野菜はほぼ食べられず一口食べてもらおうとするとえづいてしまうような子も沢山いました。
命の大切さを知る
そんな中、クラスで野菜の栽培をすることが決まりました。
育てたのはトマト、きゅうり、パセリに決まり、二歳児クラスのみんなで毎日の水やりが始まりました。
子どもたちはもちろん、「今日は私がお水あげる!」と張り切ってくれていましたし、
せっかくみんなで育てた野菜をみんなで美味しく食べられたらなあと考えていました。
そこで私がやってみたことです。
①毎日「大きくなあれ」と声をかけながら水やりをする
これは子どもたちに野菜も生きているということを伝えるためです。
みんなで育てるみんなの野菜を大切にしていこうという約束をして水やりをしていました。
②毎日野菜の様子を見てあげる
これは毎日野菜の様子を見に行くことで「野菜大きくなったかな?」と野菜のことを気に掛ける習慣にしていました。
繰り返すことで、保育士でも気が付かなかった野菜の変化に気付ける子が沢山増えていました!
③野菜の収穫を子どもたちと一緒にする
はい。
もちろんここで、まだ大きくなっていないトマトを収穫してしまう子が必ず出てきます(笑)
そういった子には、「このトマトはまだ赤ちゃんだからね、赤くて大きいトマトを収穫するんだよ」と伝えていました。
一緒に収穫することで自分で育てた野菜への喜びも高まっていましたよ!
④収穫した野菜でクッキング!
もちろん、お手伝いもさせてあげました。
作ったものはハヤシライス。
というのも、二歳児なので野菜に触れること、においを嗅ぐこと、断面を見てみることを重要視していました。
怪我しない程度に一緒に包丁を使うことも楽しみました。
「お野菜どうなってる?」
「どんなにおいがする?」
「どんないろ?、どんなかたち?」
など質問してみると、面白い答えが返ってきたりしますよ!
⑤みんなで食べる
やっときました試食会です。
子どもの好きな大人にもおすそわけしてみると、褒められて嬉しそうな子どもたちで食べることに期待している様子でした。
食べる際も声掛けは忘れません。
「みんなで育てたトマトだよ」と伝えると、なんと!!トマト嫌いの子がついにトマトを食べてくれました!!
その時の感動といったらもう・・・頑張って本当に良かったです。
こんなに食育という形で上手くいったことは初めてで本当に嬉しかったです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
野菜の栽培については季節や環境で難しい場合もあったりすると思います。
そんな場合には野菜に触れるというところや一緒に簡単なものを作ってみるのも一つのやり方としてご参考になれば嬉しいです。
また、野菜に触れるということでは絵本を読んだりすることも効果的かと思われます。
野菜の断面も、ただ見せるのでは面白くないなあと思ったので「やさいのおなか」という絵本を使って「野菜のおなか、どうなってる?」と日ごろからコミュニケーションと取ってみたりするのも効果的かと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。この記事が、誰かの役に立てば良いなと思っております。