秋分(しゅうぶん)とはいつのことをいうでしょうか。秋分の日は祝日なので分かる人は多いと思います。改めて秋分とはいつのことか、意味や行事について紹介します。
秋分はいつのこと?
秋分は、太陽の黄経が180°に到達したときのことで、年によって変わりますが、毎年9月23日か24日のことです。
期間としての意味もあり、秋分の9月23日か24日から寒露の10月8日か9日の約15日間をいう場合もあります。
旧暦では8月後半です。
この日黄道に沿って運航する太陽が天の赤道上にあり、ほぼ真東からでてほぼ真西に沈みます。そのため、昼夜の長さがほぼ等しくなります。この日以降昼が徐々に短くなっていきます。
秋分と春分は気温を比較すると秋分の方が10℃以上も高くなっているところが多いくなっています。これは前の季節の影響によるものです。
秋分はどういう意味?
秋分は、1年を15等分して約15日間ごとに設けた二十四節季の一つで16番目にあたります。
秋分の日は、明治11年から昭和23年までは「秋季皇霊祭」という歴代の天皇・皇后らを祀る儀式を行う宮中祭祀の日でそれが祝日になっていました。
昭和23年の「国民の祝日に関する法律」により「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として国民の祝日になりました。
秋分の行事
秋分の日の行事に彼岸のお墓参りがあります。
秋分の日は、秋の彼岸の中日になり、前後3日ずつの7日間が彼岸を指します。彼岸の最初の日を「彼岸入り]、最終日を「彼岸明け」といいます。
彼岸とは、あの世を指す言葉で、この世のことは此岸といいます。
彼岸は西、此岸は東にあるので、春分と秋分は太陽は真東から上って真西に沈むことからあの世とこの世が通じやすくなると考えられ、先祖を供養するようになったそうです。
彼岸は春の種まき・秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する気持ちにもつながって大切な行事となりました。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は、春分の日を境に寒さが和らぎ、秋分の日を境に暑さも和らぐということを表しています。
中秋の名月
中秋の名月とは、秋分の近くの十五夜の月です。旧暦の8月15日の夜に見える月で、一年で最も美しいとされお月見をします。そして中秋の名月には月見団子をお供えし、すすきを飾る習慣があります。また、十五夜のお月見には元々収穫祭の意味合いがあったため、昔は野菜や果物などをお供えしていたそうで、中でも里芋やさつまいもなどの収穫時期だったことから十五夜を「芋名月」と呼び今でも芋類をお供えする地域もあるようです。
秋分の食べ物は?
秋分の日には、「おはぎ」を食べます。
小豆の赤い色には、災難から身を守る効果があるとされており、邪気払い信仰と先祖供養が結びつき、江戸時代に庶民の間に広まったようです。
春分の日にはぼた餅、秋分の日にはおはぎを食べるといいますが、これらは全く同じ食べ物です。
ぼた餅は春に咲く花の牡丹に、おはぎは秋に咲く萩に見立てているためと言われています。他にも、つぶあんかこしあんで呼び名が違ったりなど地方によって呼び方が変わったりするようです。
まとめ
秋分は、毎年9月23日か24日のことであり、また寒露までの期間を指すものでした。
行楽シーズンでおでかけする人も多いと思います。
秋分の日は祝日で、先を敬い亡くなった人をしのぶ日なのでお墓参りをしてはいかがでしょうか。
十五夜にはお月見の習慣もあります。お団子を食べながらきれいな月を見ませんか。