春分(しゅんぶん)とはいつのことをいうでしょうか。春分の日は祝日だということは分かっていますね。春分とはいつのことか、意味や行事についても紹介します。
春分はいつのこと?
春分は、太陽の黄経が0°に到達したときのことで、年によって変わりますが、毎年3月20日か21日のことです。
期間としての意味もあり、春分の3月5日か6日から清明の4月5日か6日の約15日間をいう場合もあります。
旧暦では2月後半です。
この日黄道に沿って運航する太陽が天の赤道上にあり、ほぼ真東からでてほぼ真西に沈みます。そのため、昼夜の長さがほぼ等しくなります。実際は、日の出入りの定義と大気による屈折により昼のほうがやや長くなります。
春分はどういう意味?
春分は、1年を15等分して約15日間ごとに設けた二十四節季の一つで4番目にあたります。
春分の日は、明治12年から昭和23年までは「春季皇霊祭」という歴代の天皇、皇后らの祀る儀式を儀式を行う宮中祭祀の日で、それが祝日になっていました。
昭和23年に、「国民の祝日に関する法律」により、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」の国民の祝日になりました。
桜の開花の直前の期間ですが温帯低気圧が通過するため、天気は変わりやすくなっています。
春分の日の行事
春分の日の行事に彼岸のお墓参りがあります。
春分の日は、春の彼岸の中日になり、前後3日ずつの7日間が彼岸を指します。彼岸の最初の日を「彼岸入り]、最終日を「彼岸明け」といいます。
彼岸とは、あの世を指す言葉で、この世のことは此岸といいます。
彼岸は西、此岸は東にあるので、春分と秋分は太陽は真東から上って真西に沈むことからあの世とこの世が通じやすくなると考えられ、先祖を供養するようになったそうです。
春分の食べ物は?
春分の日には、「ぼた餅」を食べます。
小豆の赤い色には、災難から身を守る効果があるとされており、邪気払い信仰と先祖供養が結びつき、江戸時代に庶民の間に広まったようです。
春分の日にはぼた餅、秋分の日にはおはぎを食べるといいますが、これらは全く同じ食べ物です。
ぼた餅は春に咲く花の牡丹に、おはぎは秋に咲く萩に見立てているためと言われています。他にも、つぶあんかこしあんで呼び名が違ったりなど地方によって呼び方が変わったりするようです。
まとめ
春分は、毎年3月20日か21日のことであり、また清明までの期間を指すものでした。
春分の日は祝日で、お墓参りをして先祖を供養したり、ぼたもちを食べる習慣もあります。
段々と気温が暖かくなり、春の花たちが次々と開花する時期です。サクラの開花も間近で待ち遠しくなるころですね。