AV女優・紗倉まな「10年後も現役が目標」。話題の初エッセイについて語る

現役AV女優として活躍するかたわら、今年1月に発売された初のエッセイが多くの話題を集めた紗倉まな。smart4月号では、女優業だけでなく、文筆家としての活動にも注目が集まる彼女にそれぞれの仕事に対する思いを語ってもらった。(Photo:Naoto Hayasaka  Text:Remi Satoh)

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―― 初のエッセイを出版したあとの反響はいかがですか?
「発売してからのサイン会イベントなどにも『買ったよ〜』と持ってきてくださる方も多くて、自分が思っていた以上に反響が大きくてびっくりしています。サラリーマンやOLの方から、全然違う職種だけれども、仕事に対する向き合い方は共感できるというお言葉をいただけたのも幸せ。あとは、読み始めてそのまま読破しちゃいましたという声も多かったです。私自身、読み始めて途中で読まなくなってしまう本もあるので、最後まで一気に読みましたっていう言葉も嬉しかったです」

―― 関係者の皆さんの感想は?
「同じ事務所の女優さんも買ってくださってツイッターにアップしてくれたりしたのも嬉しかったです。あとはユニットを組んでいる『セクシーJ』のメンバーがイベントの日に本を持ってきてくれたりして。同じ仕事だからこそ共有できる悩みも多いと思うので女優さんにも喜んでもらえてホッとしました」

―― 初めての本作りで大変だったことはありましたか?
「コラムでも文章を書いていたので文章には慣れていたのですが、本となると全くの別物。コラムも一度アップしたら書き直すことはないけれど、気楽さが全く違いました。エッセイはいつか作りたいものだったし、本の中で伝えたいこともたくさんあったのですが、それが本としてずっと形に残るものになると思うとかなりのドキドキ感がありました。ちょっとした表現の違いで、伝わり方が全く変わってしまうこともあるので、言葉の選び方には気を遣いました」

―― こだわったことは?
「本屋さんで手に取ってくださった方がパラパラッとページをめくったときにたまたま開いたページに、興味を持っていただけるような面白いお話をちりばめたいなと思って構成を考えました」

―― この本の中で一番伝えたかったことは?
「私自身がAV女優になった理由や続けている意味などはもちろんですが、AV業界全体のネガティブなイメージを少しでも払拭できればという思いもありました」

―― お気に入りの章は?
「第1章の『AV女優:紗倉まなになる前のお話』や第3章『一流のAV女優になるために私が心がけていること』、第5章『教えてまなちゃん! AV業界のあれこれ!』です。AV業界に関するお話って、今までの雑誌のインタビューなどでもなかなかお話しする機会がなかったので、今回のエッセイでそれを知っていただけたのはよかったかなと思います」

―― 普段コラムを書かれるときはどのように書いているんですか?
「テーマをいただくことが多いので、真っ白な状態から書き始めるわけではないんです。一つのテーマがあって、自分の思いをまずは書き出して、そのあとに調べたことなどを書き出して、最終的にそれを一つにまとめることが多いですね。ただ、自分が責任を持って出せる文章にしたいので、うまくまとまるときとまとまらないときがあって悩んでしまうこともあります」

―― 好きな作家さんはいらっしゃいますか?
「桜庭一樹さんです。特に『私の男』という作品が大好き。映画化もされたので今はメジャーな作品ですね。高専時代は“(村上)春樹ニスト”で、みんなに『ヤバイ』と言われていました。国語の先生が春樹さんの短編を授業の教材として使っていたのをきっかけに好きになったのですが、独特の比喩表現がステキな作家さんです。春樹さんの作品の中では『レキシントンの幽霊』という短編集の中の「七番目の男」や、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『ノルウェイの森』が好きです」

―― 文筆家として表現していきたいこと、AV女優として表現していきたいこと、それぞれどのように自分で分けて考えていますか?
「AV女優としてだと、今までの作品もありますし、きちんと理論立ててお話しできるのですが、文筆業として自分の内面を出していくときには、まだまだ支離滅裂になってしまう部分もあったりして。でも、文章を書くことによって自分の中にあるぐちゃぐちゃな部分を整理できるという部分では、私にとって必要なことなのかなと思っています」

―― 文筆家として手がけていきたいことは?
「いつも、パソコンで描いているのですが、出先でふと言葉を思いつくとスマホでメモを取ったりしています。ただ、あとから見返すと『何が言いたかったんだろう? 』と自分でもわからなくなることが多くて(笑)。そういう意味では未完成なまま放置しているものも多くて、一つの作品を仕上げるってことはとても難しいことなんだなと思っています。これから自分にどんな作品が作れるのかは、今、模索している最中です」

―― smart男子たちにはこのエッセイをどのように楽しんでほしい?
「この本だけを熟読してしまってAVを楽しんでいただけなくなってしまうのも心配ですが(笑)。昼のお供はこの本で、夜のお供はAVで……というように使い分けていただけたら嬉しいです。いっぱいおしゃれをして、恋をして、AVを観ていただけたら幸せです」

―― 改めて、AV 女優というお仕事を辞める気はないですか?
「全くないです。今のAV業界にも10年以上、第一線で頑張ってらっしゃる女優さんもいらっしゃるのでやっぱりすごいなと思うし、自分もそうなっていきたいなと思っています」

―― 長く続けていくコツは何だと思いますか?
「自分を好きになること。AVの撮影では、向き合うのは自分だけなので楽ですが、イベントではたくさんの女優さんとご一緒することで自分を卑下してしまったりすることもあるんです。だからこそ、自分のことを好きになることが長く続けられるコツだと思います。実は今年の2月で3周年なんです。だからまずはあと7年続けていくことを目標にしたいです」

書籍『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』

詳しい情報は、本誌76ページからの「smart VIP ROOM Vol.81 紗倉まな」にてご確認ください。

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