日本の手仕事「民藝器」、愛され続けるその魅力

手軽に使えて愛おしくなる――今、“民藝”の器に人気が集まっています。大人のおしゃれ手帖11月号では、知れば知るほど奥深い民藝の魅力と、暮らしへのおしゃれな取り入れ方を提案。treasuresでは、民藝が時代を超えて愛される理由を一部ご紹介します。(Photograph:Shinobu Shimomura、Styling:Yuko Magata、illustration:Kae Yamamoto、Text:Yuko Shibukawa)

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民藝とは、民衆的工芸のこと。大正時代末に思想家の柳宗悦らは、暮らしのために人々が手を動かして生み出した日用品にこそ、美しさがあると唱えました。柳らが収集した各地の手工芸品は、今でも東京・駒場の日本民藝館で見ることができます。
べにや民芸店の奥村良太さんは、民藝の本質をよく表している言葉として、民藝運動に参加した染織家の外村吉之介の「健康で無駄がなく、真面目で威張らない」という一節を挙げてくれました。丈夫で奇をてらわず、気負いがない。その言葉には「ものだけでなく、暮らしに対する姿勢も含めた民藝の精神が凝縮されていると思います」と奥村さん。民藝とは、ものとの心地良い暮らし方を教えてくれる一つの考えでもあるのです。

使われてこそ民藝の器。そのため、実用的であることは大前提です。「口当たりがよく、手になじみやすい。民藝の器には、昔から意味があって受け継がれてきた変わらぬ形があります」とべにや民芸店の奥村さん。
また、産地ごとにさまざまな文様や形があることも特徴。銀座たくみの野崎潤さんは「民藝の器は、もともと職人さんたちが身近にある材料を使い、その土地の風土や料理に合わせて作ってきたもの」と言います。各地の素材や文化が多彩な器を生み出してきたのです。

仙台光原社の及川陽一郎さんは、その魅力を「控えめで静かなこと」と語ります。「料理やお茶の引き立て役でありながら、使うことで心地よくなる。単に使い勝手や便利さだけではなく、色合いや質感などが使うことを促し、暮らしを調えてくれる力を持っていると思います」。また、「ひとつひとつ味わいが違って選ぶ楽しみがある」とは、銀座たくみの野崎さん。「気に入ったものがあれば、自分で窯元を訪ねて、作り手さんと話し、その土地の味を楽しむ。帰ってきたら、今度は買った器に料理を盛り付けて、使って楽しむ。幅広い楽しみ方ができるのが、民藝の器の魅力です」。

本誌では、「磁器と陶器の違い」、「産地ごとの特色」、「今、注目の作り手たち」などを紹介中。詳しくは138ページ「暮らしに取り入れたい民藝の器」をご覧ください。

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