パン工房を営む夫婦が「総合点で一番」と判断。北海道七飯町を移住先に選んだ理由は?

北陸新幹線の開業から4ヵ月が経過し、北陸地方では開業効果で観光客の数が大幅に増えた。そして、この盛り上がりに続けと2015年度末には新たに北海道新幹線が開業を予定している。田舎暮らしの本8月号では、注目が集まる北海道の最新移住情報をお届けする。

東京・西荻窪で焼き菓子とパンの店を経営していた芹沢さん夫妻。人気店であったにもかかわらず、北海道七飯町の大沼湖畔へと拠点を移した芹沢さん一家にこの地で暮らす意義を聞いた。

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■移住者インタビュー
東京都→北海道七飯町(ななえちょう)
芹沢章正(あきまさ)さん(48歳) 久子(ひさこ)さん(39歳)
二丸(にまる)くん(6歳)駒生(こまき)くん(2歳)

 函館市から車で約1時間。駒ヶ岳や大沼国定公園といった雄大な自然を有する七飯町で、芹沢さん夫妻は2012年にパンと焼き菓子の工房をオープンした。もともとは東京で同名の店を営み、常連客も多数抱えていたが、山や海が好きな章正さんと、大学の気球クラブの合宿や趣味の旅行で北海道に親しんでいた久子さんは、豊かな自然を求めて移住を決意したという。 
候補地としては東北や長野も視野に入れ、各地へ夫婦で旅をして回った。章正さん曰く、「総合点で七飯町が一番と判断しました」。出身地である大田区は東京都内でも緑が多く海が近い。大沼周辺は自然いっぱいで太平洋にもほど近く、故郷の長所を理想化したような環境。また、レトロな街並みの函館へ遊びに行くにも便利で、今後、北海道新幹線が開業し、高速道路が函館空港まで延びることなども移住の決断を後押しした。さらに「地元の方でもめったに見られないというほどの紅葉の時季で、特に好印象だったのもありますね」(久子さん)と、土地との相性のよさを感じたことが決め手となったようだ。大沼に仮住まいを構えてからは、管理地の看板が立っていた現在の場所が気に入り、地元の人から譲り受けた。
 東京にいたころから製品づくりには道産素材を極力使うようにしていたが、七飯町に来てからは特産のフルーツや町内でとれる平飼い鶏の卵など、地元の食材を積極的に取り入れている。農家の直売所が多い町であるため、そこに並ぶ農産物から四季の変化が感じられるようになったことも大きな収穫だ。

 一方で、実際に移り住んでみての苦労も経験した。「事前に情報を集めているとき、畑づくりのいい面ばかりを見ていたのですが、草地を開墾するのが思いのほか大変。抜いても切っても雑草が次々と生えてきますからね」と、章正さんは苦笑する。
 東京では、道で会えば声をかけ合うようなご近所付き合いが楽しかったという久子さんだが「ここでは友達と会うにも車が必須。ペーパードライバーだったので、初めは気軽に出かけられず、寂しかった」と移住当初を振り返る。
 章正さんが大好きなヒツジも飼いたいが、動物がいると家を空けられない。のんびり暮らすという本来の目的が損なわれないよう、理想と現実の折り合いをつけていきたいというスタイルを、2人で共有している。

文/和泉佐絵
写真/田名辺諭史

詳しい情報は、本誌62ページからの「夢の大地 北海道で暮らす」にてご確認ください。

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