プロなら真実を口にするはず! 店員の「お似合いです~」はどこまで本気?

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撮影:土山大輔 ©宝島社 InRed5月号

 服を試着して、明らかにサイズが合っていないのに「このくらい大きく着たほうが可愛いですよ」「着ているとなじんできますから」なんて平気な顔をして言う店員がいる。
そこで働く目的が見えてくる。買わせようとしているのか、満足してほしいのか。「完売してしまったけど、やっぱりワンサイズ小さいほうがいいと思います」そう言ってくれたら、またそのお店に行こうと思うのに。

 先日、某ショップに行ったところ、ちょうど試着室から出てきた女性がいた。白い花柄のワンピース。二段腹のシルエットがくっきりと浮かび、膨張色の白がそれを一層目際立たせている。素材感や刺繍を見る限り決して安くはないだろうが、もはやそんな美しいディテールには目がいかない。
 しかし、それを見た店員は満面の笑みを浮かべて「わぁ~、お似合いですぅ~」と、彼女を褒めに褒めちぎった。自分の側面を鏡に写し、「ちょっとピタッとしすぎじゃないかしら?」と不安げな彼女。そう、しすぎってくらいしすぎてる! やめといたほうがいいよ! 帰って鏡に写したときに気づくんだって! 君をもっと美しく見せてくれる服がきっとある! 心の中で声の限りに私は叫んだ。

 でもやっぱりその店員は「今年はこのくらいタイトめに着た方がいいんですよ。裾がふんわりしてるんで、上半身はコンパクトなほうがメリハリが出て……」と呪文を口にし始めたのだ。結局彼女はそのワンピースを悩みに悩んで買っていった。本人がいいんだったらいいのかもしれない、でもやっぱり似合わない服は着なくなる。

 ファッションにおいて“似合う”ということは大切なことだと思う。可愛いと思っても似合わなかったら我慢。30代になってから決めた買い物のルールだ。
 今年はデニムの当たり年ということで何かひとつ買おうかと30代向けの女性誌『InRed』5月号を捲っていたところ、ちょうど『今の私に似合うデニムはどっち?』というクイズ形式の企画があった。
「脚が細く見えるのはどっち?」「腰回りがすっきり見えるのは?」という体型に合わせた選び方や、「上品に見えるダメージデニムは?」「大人っぽく見えるサロペットは?」といったテイストに合わせた選び方など、30代ならではのデニムのセレクト術を指南してくれている。

 「○○ちゃんが着てたから」という理由で服を買っても、それは○○ちゃんが似合う服。素人店員の呪詛に惑わされることなく、自分に本当に似合う服を見つけるには、ファッション誌を読んで審美眼を磨くしかないのだ。

撮影:土山大輔
スタイリング:長岡美夏
ヘア&メイク:CHIHIRO
モデル:松島エミ
文:藤原 綾

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