33万円でマイホームを建てられる「キットハウス」とは?

壁や屋根の材木や、窓やドアの建具など家を建てるために必要な部材がセットになっている「キットハウス」。小さなものなら日曜大工感覚でセルフビルドも可能。週末を過ごす別荘や趣味の小屋に最適な小さな家だ。田舎暮らしの本5月号では、キットハウスで週末田舎滞在を楽しむ京都府のAさん夫妻の暮らしを紹介している。(文/近藤夏織子 写真/澤地武志)

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 京都と奈良の県境の里山にあるクラインガルテン(滞在型菜園)に、信州のペンションのような佇まいの1区画がある。ミモザの梢、白樺の木立。山小屋風の建物の中は、白を基調としたナチュラルテイストのインテリア。この落ち着いた雰囲気の建物が、6畳一間のキットハウスのハーフビルドから始まり、オーナー自ら増築を重ねたものとは、なかなか信じられない。
「6畳のリビング以外はすべて、ホームセンターで購入した建材で設計図も描かずに仕上げました。週末に車で通ってね」と、柔和な笑顔で語るAさん(60歳)。毎年、信州のペンションに通い、自然を堪能していたAさん夫妻の長年の夢は、週末田舎暮らしだった。家と土地を探していた14年ほど前の、ある秋の日のこと。自宅マンションのある奈良市内を歩いていると、構造用合板のパネルを組み立てて小屋を建てている現場が目に入った。おしゃれなカフェに併設する雑貨店用の建物で、希望していた小さな別荘のイメージにぴったりだった。
「工事をしていた永久浩さんに尋ねたら、60万円のキットだって言うんです。すぐに連絡先を聞いて、注文しました」

 自宅から1時間で行ける別荘候補地のクラインガルテンの土地を急いで購入し、数カ月後には着工。2週間後、小屋本体が完成したハーフビルドでの引き渡しとなり、6畳一間の小屋の外装と内装、ウッドデッキなどをAさん自ら仕上げた。仕事が休みの週末に通っては、内壁にペンキを塗り、外壁に板材や石を張ったり。通い続けるうちに、やがて台所がほしくなった。
「日曜大工の経験しかなかったんですが、パネル建築は見よう見まねでできるもんですね。引き渡しの翌年には、壁パネルと窓を外して、自作パネルで2畳余りの台所を増築しました」
 パネルは、構造用合板の角に合わせて木枠を取り付け、造作する。垂直をとるのが簡単で、強度も高い。屋根の勾配の下のパネルは、その場で合わせながら水平器で角度をつくっていった。ガーデニングとインテリア担当の奥さんが見せてくれる雑誌や絵を参考に、窓や建具も自作。台所のシンクは、セメントを混ぜるトロ舟にタイルを張って仕上げた。水道工事も自ら施工。菜園もスタートさせ、四季折々の野菜収穫も堪能し、端境期以外の野菜はほぼ自給できるまでになった。
 やがて本格的に週末滞在を楽しむために、同じ分譲地内の別区画に風呂とトイレのあるログハウスを建て、奥さんはこちらで料理をするようになった。しかし小屋づくりの楽しみはやむことはなかった。ついに2年前、玄関ホールと土間からなる10畳ほどのスペースも増築。特に土間は、畑仕事や大工仕事にとっての必須空間だ。今後は薪ストーブを設置して、くつろぎスペースにする予定だという。
「別荘での楽しい週末があるから、平日の会社勤めも乗り切れているのかもしれません。ここが暮らしの中心になる退職後が、今から楽しみです」

詳しい情報は、本誌72ページからの「自分で建てられるキットハウスの選び方・買い方」にてご確認ください。

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