若作りならぬ老い作りになってない? 「30代はまだ若い」が真実の理由

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©宝島社 sweet 2015年4月号

 辞書を開いて熟女を調べると、「30歳代から50歳代の成熟した色気の漂う女性」とある。しかし、そろそろこれは書き直してもらう必要があるだろう。実際には「45歳から65歳くらいの成熟した色気の漂う女性」が現実的だし、しっくりくる。なんと言っても今の30代は、ファッションにしろ恋愛にしろ考え方にしろ、相変わらず落ち着きがない。まだまだ熟していないのだ。

 それを証明するのが平均年齢の上昇だ。1980年に約33.5歳だった日本人の平均年齢は、少子化によって2014年には約45歳に跳ね上がった。これは、トレンドの中心となる世代がひと回り分推移したとも言えるのではないだろうか。

 1980年代は、平均年齢より約15年若い10代後半~20前半が活躍した時代だった。アイドルや竹の子族、尾崎豊などが流行の中心にいた。2015年の今、ネット界はさておき、現実世界のトレンドは恐らく30代前後が中心となって動かしているであろう。

 30代前半はもはや自分のことを若いと思っていい時代。実際に全体を見渡しても、若い部類に入るのだから仕方がない。おばさんと言われるには実際にまだ早いのだ。

 いわゆるアラサーと呼ばれる年齢層のファッションも、この15年で大きく変化した。宝島社のsweetは28歳をうたっているが、中を開くとかつての28歳に比べて明らかにカジュアルでガーリー。4月号の「春一番に買ったTOP5 着こなしも見せます!」なる企画を見ても、紗栄子(28)、中村アン(27)、藤井リナ(30)、大屋夏南(27)、市川紗椰(28)と、事実アラサー世代のモデルが名を連ねている。

 日本では一見すると、「大人の子ども化」が著しく見える。しかし、そうではない。上を見渡せばまだまだ40代、50代も元気がいいし、下を見てもなんせ人数が少ないのである。

 「もう30になっちゃう」なんて言っていたら、多勢に無勢、お姉さま方から反感を買うに違いない。また、もう30だからと肌を隠して地味な服を着ていれば、それはもはや若作りではなく老い作り。アラサー向けのファッション誌を改めて読んで、クローゼットの中身を考え直したほうがいいだろう。

photographer:Takashi Yoshida[MAKIURA OFFICE]
stylist:Mihoko Tanaka
hair & makeup:Mikako Kikuchi[TRON]
model:Saeko
text:Aya Fujiwara

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