ブルーハーツ結成30周年。石坂マサヨ×イノマーがブルーハーツ愛を語る

「ブルーハーツというすごいバンドがいるらしい」。ツイッターやフェイスブックどころか、携帯やインターネットさえ影も形もなかった1980年代の中頃。レコードを一枚も発売していない時期から、このスーパーバンドの噂が当時のロック少年少女たちの間を純粋な口コミで駆けめぐっていた。やがてデビューし姿を現したブルーハーツは、瞬く間に若者の心を捉え、超人気バンドに成長した。宝島5月号増刊『宝島AGES No.2』では、日本のロック界に奇跡を起こしたブルーハーツの足跡を、今振り返る。

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ブルーハーツが結成30周年。それを祝して甲本ヒロトがデビュー前にバイトをしていた下北沢の中華屋『珉亭』にてブルーハーツを愛するオナニーマシーン・イノマーとロリータ18 号・石坂マサヨが対談を敢行。その一部を紹介する。

イノマー:乾杯~! ブルーハーツ30周年です。

マサヨ:でも、ブルーハーツの話ってさー、あんまりしたことないよね? お互い好きなのに。

イノマー:そうね、あんまり話したことないかも。

マサヨ:結構、ブルーハーツ・ファンって語らない。

イノマー:御法度みたいな。

マサヨ:本当にそれはずっと思ってて。ロリータがアルバムで「ラブレター」をカバーしたときも、ブルーハーツのことを話さない空気とかがあって。ブルーハーツのことを絶対に好きなはずのバンドマンがそれを言わないみたいな感じが気持ち悪かった。

イノマー:90年代後半だね。あれは当時、独特の風潮だったんだよね。要はブルーハーツを否定しないと存在できなかったというか。面倒臭い時代だった。皆、ブルーハーツに関しては貝のように口を閉ざしてた。

マサヨ:そう! それがすごいムカついたのもあってカバーした。

イノマー:90年代のバンドって80年代のカウンターだったんだよね。わかりやすく言うと、英語の歌詞が主流というか。80年代の日本語の歌詞はダサいみたいな。

マサヨ:でも、飲んでる席ではメロコアのバンドの人たちもブルーハーツ好きだ、って。だけど、インタビューなんかでは絶対に語らなかった。

イノマー:そんな中、ゴーイング・ステディっていうモンスター・バンドが登場して日本ロック・シーンをガラリと変えちゃった。揺り戻しっていうか。日本語でOK!って。ロリータはずっと日本語だったよね。

マサヨ:そうだよ。ま、売れなかったけど(笑)

イノマー:まあちゃん(マサヨ)が初めてブルーハーツを知ったのって?

マサヨ:中学生のときに爆風スランプのサンプラザ中野さんのラジオ『オールナイトニッポン』で「人にやさしく」を聴いて。気が狂いそう、って。その一発で何これ!?みたいな。これはヤバいってビックリした。

イノマー:オイラはライブハウス。好きなバンドを観に行ったら対バンで出てた。ブルーハーツは87年にメジャー・デビューするんだけど、それからホール展開してライブに行かなくなった。自分だけのものじゃなくなっちゃった、みたいな。

マサヨ:みんな、そういう気持ちってあったよね?

イノマー:正直、ブルーハーツのことはよくわからないところもあったかな。

マサヨ:あまりにも斬新過ぎて、どう解釈していいかわからなかったのかもね?

イノマー:ブルーハーツって、ロック・バンドとして新し過ぎて、やっちゃいけないことを最初に全部やったバンドだと思うんだよね。

マサヨ:そう、全部!  だって、みんな髪の毛染めて、鋲ジャン着てた頃にスーパーで買ったUネックの肌着で丸坊主。そういうところが反骨精神というか……、今でもブルーハーツをパンクバンドとは捉えてないけど、パンクのスピリットはすごく感じた。

イノマー:歌でも「僕パンク・ロックが好きだ」って、絶対に歌っちゃいけない時代だったじゃん。
マサヨ:そう! やさしい、とか歌っちゃいけない。

イノマー:がんばれ、とかね。驚いた。こんなこと歌っちゃうんだ、ダッセー!とか思ったもん(笑)。

マサヨ:そうそう。服も歌ってることもかなり外れてた。

イノマー:あれ、大丈夫か? ブルーハーツの悪口みたいになってるけど。

マサヨ:いや、最高のホメ言葉でしょ! だって、当時のライブハウス・シーンでイギリス直系のパンク・ファッションってなんか制服みたいで。群れの中ではコレ着とけば安心的な。そこに、とんでもないバンドが急に入ってきたわけじゃん?(笑)

イノマー:まさに、リアルドブネズミ登場!(笑)。

マサヨ それが、カッコいいと思っちゃった。

撮影/木村琢也
取材・文/イノマー[オナニーマシーン]

詳しい情報は、本誌46ページからの「対談 ブルーハーツと僕たち」にてご確認ください。

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