ありがとう、文化屋雑貨店。オーナー×スタイリスト・相澤樹の特別対談

原宿のアイコン的なショップの一つ、文化屋雑貨店が閉店するというニュースが飛びこんできたのは昨年12月。実は以前から、オーナーの長谷川義太郎さんから、文化屋雑貨店をやめようと思っている、ということを聞いていたというスタイリスト・相澤樹さんの要望で、文化屋雑貨店最後の日に急遽対談を行うことが決定。CUTiE3月号では、その貴重なお話をご紹介しています。(photographs:Noboru Takahashi  text:Asako Funatsu)

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―さて、今日は文化屋雑貨店ラストということになるわけですが…。
長谷川義太郎さん(以下、T):ばんざーい。あのね、全部相澤さんのせいなんです(笑)。
相澤樹さん(以下、M):ええ(笑)!?
T:いや、あのね、四十年やってきたことの集大成みたいな意味合いではないんですけど、何かのきっかけが欲しかったんですよね。パッとやめて、パッと逃げる、みたいな。

―いつごろからやめようって?
T:なんか、だんだん、徐々にですけどね。二年ぐらい前にポール・スミスさんとのコラボをやってみたら、それがものすごいウケて、連日品薄だったり、相澤さんとコラボして香港でエキシビションやったり…。でもお店に帰ってきたら店に人っ子一人いなくて。お店っていう形態が、形を変えているんですよね。だからここで待ってる必要ないんじゃないかな、と。で、文化屋雑貨店よ、さようなら、なんですよ。

―文化屋雑貨店を終わりにするって聞いて、どう思いました?
M:びっくりでしたね、“ええッ!”って。
T:それからジッと黙っちゃってね(笑)。
M:でもタロウさん(=長谷川さん)らしいな、と。引き際って大事じゃないですか。かっこいい終わり方を先にやられて、まざまざと見せつけられたような気がしましたね。
T:“ずるい!”って言ってたもんね(笑)。

―相澤さんにとっての文化屋雑貨店ってどんな存在ですか?
M:自分を作り上げたお店の一つですよね、洋服を好きになったきっかけもそうだし。ものすごい雑貨が好きで、例えばこの缶バッジを使いたいから、ってスタイリングを考えることもあるんです。初めて文化屋雑貨店を訪れたのは小学生のころで、子どもながらに衝撃だったんでしょうね、歩けないぐらい雑貨があって、ここは日本なのかな?って。本当にカオス。いろいろなものが生まれる原点だったのかな。上京してお仕事でもずっとお世話になってて、でもタロウさんとやっと話したのは、一昨年ぐらいなんです(笑)。
T:僕、人見知りするんで(笑)。
M:でも人に紹介してもらって話したら、好きな食べ物とかもいっしょで、なんかいろんなところが似てたんです。で、恐れ多いですけど、次期社長の座を狙ってたんです(笑)。
T:完全に任せようと思ってたんですけど(笑)、文化屋雑貨店は、今日で終焉。文化屋雑貨店に影響を受けた人たちが全国にいて、僕もその一人なんです。相澤さんもそう。あらゆる分野にものすごいたくさんいるそういう人たちが明日から、文化屋雑貨店をやってくれていいんです。文化屋雑貨店も終わりなら、個人としての長谷川義太郎も明日から何をするかわからない、完全な白紙。計画ナッシング。アイアムフリーです。
M:だからこれから、いっしょにフリーランスとしてがんばっていこうかな、と(笑)。

―それは楽しみです!
M:タロウさんには常に前に進んでいてほしいというか。でもたぶん、無理だと思うんですよね、じっとしてられないと思うんですよ。わたしと似てるから(笑)。
T:アハハハ(笑)。四十年も動き続けてきたから、次何するって言われてもわかんないよ。
M:だから逆に、これからがすごい楽しみで。文化屋雑貨店で出会った人たちがいっぱいいるから、そういう人たちとも何かしていけたらな、と思ってて。文化屋チルドレンですね。タロウさんともこれからもずっと続いていけたら。追い回します、休ませません(笑)。
T:文化屋雑貨店という形式はもう終わり、だけど、終わったんだけど、そこから派生してった人たちがたくさんいるわけだから、文化屋雑貨店の意志みたいなものは続いているんですよ。今はスッキリしてるなんてもんじゃないです、ルンルン、ランランです(笑)。過去は振り返らないんですよね、僕。
M:でもこういう場所が明日から原宿からなくなるって一大事ですよ。
T:そうそう、いつまでもそこにあると思うな、親と文化屋ですよ(笑)。

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