あの爆売れ文房具の開発秘話。コクヨ ハリナックスプレス

一般的な文房具の販売数をはるかに凌駕した大ヒット商品はどのようにして誕生したのか? MonoMax2月号では、素晴らしいアイデアを思いついたきっかけや難問の数々などを開発担当者に直撃。ヒットの裏側、一挙公開しちゃいます!(取材・文/金山 靖、今野 壘 撮影/村本祥一[BYTHEWAY]、石井文仁[PRIMAL]、清水惣資、中村圭介、尾島翔太)

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発売から5年でシリーズ累計600万個以上売れている、コクヨの「ハリナックスプレス」。紙に圧力をかけて、最大5枚まで綴じることができるアイテムだ。2010年よりハリナックス専業になり、プレス1号機を開発したコクヨS&T長谷川 草さんにお話を伺った。

――ハリナックスプレスはシリーズの中でも異端的存在ですね。
長谷川:ハリナックスと名前が付いていますが中身は別物です。別の商品を0から作り上げたと思っています。

――技術自体は以前からありました。
長谷川:1900年代初頭のアメリカで紙に圧をかけて綴じる特許が取られていますが、今までのものは高価で大きい、いわば装置でした。それを手に取りやすい価格の文房具として仕上げられればと思ったんです。

――開発で最も難しかった点は?
長谷川:基本性能となる紙を綴じる枚数や保持力です。キーになったのは紙をつぶす歯でした。前例がないので、たくさん綴じられる形状や強く保持する形状は何か、暗中模索でしたね。仮説を立てては検証を繰り返し、歯だけで50パターン・200個以上試作したと思います。

――歯に圧力を加える構造も理論上では不可能だったそうですね。
長谷川:CADで計算すると目標の3倍以上の大きさになってしまったんです。でも、できる気がしたので開発を始めました。最初は5kgの力で100kgぐらいの圧をかけるようにしようと思っていたのですが、これも前例がないため暗中模索でした。色々資料を探しましたがこれだけ小さいサイズで大きな圧をかける構造は見つけられませんでした。結局、試作モデルの一つを試したら35倍近い圧が出たのでようやくいけると思いました。ところが、歯と構造を組み込んだら、うまくいかなかったんです。そこでも一つ一つ手さぐりで検証していきました。

――圧で綴じるのは、穴あけ綴じにはないメリットがあるそうですね。
長谷川:綴じ部の凹凸をペン先などでこすると、きれいに外せるんです。再び一枚の書類として使えます。

――どうやって、全てが手さぐりの作業を最後までやり通せたんですか?
長谷川:社内では試作の段階で期待されていました。「早くできろー」というプレッシャーと周囲の協力のおかげで出来上がったと思います。市場評価はこれからですが、声を拾って今後に生かしていきたいと思います。

さらに詳しい情報は、本誌84ページからの「爆売れ文房具の開発秘話!」にてご確認ください。

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