スマホで手書き文字がキレイになる!? 美文字を身につける裏ワザ誕生!

■「書は人なり」
あなたの品格を磨きましょう

――メール、SNSなど画面上で文字を打つことのほうが圧倒的に多い今日、あらためて手書き文字に注目が集まっているというのは、どうしてなのでしょうか? 
手書き文字の魅力を、書写書道の専門家、『日本書写書道検定委員会』最高師範の吉田琴泉(よしだ きんせん)さんに聞いてみました。

手書き文字とは不思議なものです。
書かれた文字の美しさだけで、その人の印象がガラッと変わったり、届いた美しい文字のひと言が、「大人の品格」まであらわしてくれたりします。
でも、「自分には素質がないし……」とか、「昔やっていたけどたいしてうまくならなかったな……」なんて思っている向きが多いのではないでしょうか?

じつは、文字の上達にはコツがあります。そのコツさえわかれば、だれでも美しい文字を書くことができるのです。

 

■無駄な努力はかえってマイナス

「努力さえすればなんとかなる」……わけではありません。適切さを欠いた無駄な努力は、むしろマイナスになるとさえいえます。上達する仕組みを理解し、確実にステップアップしていきましょう。

よくよく考えてみると、文字はが書いているのではなく、それぞれのに記憶されている文字に基づき、が指令を出し、が書いているのです。あなたがいま書いている文字は、あなたのが記憶している文字の形です。この形を変えることができれば、あなたの文字は、見る見るうちに上達していきます。

小さいころに戻って、どうやって文字を覚えたか思い出してみましょう。
まず、手本を見る。手本の文字を丁寧にまねて書く。
習ったばかりの文字に、うまい下手の差などありません。

文字を覚えるために、また、手本を見て書く。そして、自分が書いた文字を見て覚える。この作業が繰り返されることで、文字は脳にインプットされていきます。

このとき、しっかりと手本を見て書いていれば、手本の文字が記憶されますが、なんとなくわかったつもりで雑に書いてしまうと、雑に書いた文字を、脳が記憶してしまうのです。いま、自分が美しい文字を書けているか、そうでないかの重要な別れ道にあたるのがこの場面です。

美しい文字を書くためには、自分が記憶している文字を書き換えてしまえばいいのです。ただ、ここで立ちはだかるのが錯覚という問題です。


↑図A


↑図B


■脳が起こしている錯視の罠

上掲の「図A」「図B」を、じっくり見比べてみてください。「図B」に引かれた横線が斜めに見えませんか? 
じつは、「図A」も「図B」も、4本の横線は平行に引かれているのです。同じように引かれた4本の平行線が、「図B」では斜めに見えるのではないでしょうか? これが錯視です。

人間の脳は多くの情報を処理しようと、過去の経験から推測して認識するため、しばしばこのような錯視が起こってしまいます。完成されたお手本を見てまねて書いたとしても、上掲の錯視図のような現象が起こりがちです。錯視が上達を邪魔しているわけです。

錯視を起こしにくくするためには、書いている過程(運筆)を見ること。完成した文字は、さまざまな方向に線が入りまじっていますが、書いている過程を見る場合、その1本1本を集中して見ることができるというメリットがあります。錯視を起こしにくくすることによって、正確に文字の形を覚えることができる最良の習得法なのです。

「運筆」の重要性については、一般社団法人 全国書写書道教育振興会会長であり、全国連合小学校長会顧問・柳下昭夫氏が、「学校教育のなかでも、『字形』だけではなく、『運筆』学習の見直しがはかられている」と語っているとおりです。
「運筆に十分注意をはらって効率よく学べば、かならず文字は上達する!」ということです。

『スマホで学ぶ美文字練習帳』では、誌面に掲載したQRコードが手本書き動画と連動していますので、詳細にわたって、スマホやタブレットなどで運筆を学ぶことができます。

本書で手軽にあなたの文字をセンスアップしましょう。メール、LINE、SNS隆盛のいまこそ、周囲に差をつける憧れの美文字に挑戦しませんか? 文字を書いている過程(運筆)を見ることこそが、もっとも効率的な美文字練習法なのです。

 

【Profile】
吉田琴泉(よしだ きんせん)

東京都青梅市出身。
書家。日本書写書道検定委員会・最高師範、ことがわら学園学園長、一般社団法人全国書写書道教育振興会副会長、国際架橋書会理事。
幼少より日本書写書道検定委員会・一般社団法人全国書写書道教育振興会創設者の吉田宏氏に師事。書家として活動するかたわら、中国・日本における歴史的書家の筆跡研究、書写検揮毫委員会を設立するなど、全国で書写書道の指導にあたる。
『正しく美しい字が書ける 楷・行・草 筆順字典』(ナツメ社)、『書道はじめの一歩』『また使える えんぴつくずし字練習帳』(ともに金園社)ほか著書多数。

『スマホで学ぶ美文字練習帳』

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