アラサーというのがはばかられる年齢になってきた頃、顔のアラも目立つようになりました。クマやシミを隠したい、もっと血色良く見せたい……なんて考えているうちに、ついつい増えていくメイク道具。ですが、その“
ぜんぶ盛り”
メイク、もしかしたらキレイに見られていない…かも……。
大人の品格美容マガジン「&ROSY(アンド ロージー)」では「35歳からの“
品格メイク”
は一点集中主義!!」と題してメイン特集をお届けしています。
特集内で提案しているのは、“
ぜんぶ盛り”
メイクではなく、顔の1点にポイントを絞ったメイク。メイクアップアーティストの千吉良恵子さん、イガリシノブさん、篤史さん、耕 万理子さんが、「品格チーク」、「印象目元」、「華やぎ唇」、「上質美肌」という4種類のメイクを教えてくれました。
中からニュースサイト「treasures(トレジャーズ)」が注目したのが、イガリシノブさんが手掛けた「印象目元」メイク。トレンド感と凜とした強さがただよう、クールな目元に仕上げます。ポイントに使ったのは、前シーズンから引き続き人気の赤茶色のアイシャドウ。
……ですがシャドウを仕込む前に、目元に「隠しハイライト」を入れて引き立たせるのがイガリ流。
では、「隠しハイライト」の塗り方までをチェックしていきましょう!
イガリシノブの“
印象目元”
“
顔を分断せず、ハイライトで「つなげる」。
目を盛らなくても、存在感が際立ちます”
–イガリシノブさん
眉と目をつなぐハイライト・マジック
惹きつけられる 赤茶色気アイ
秋冬から引き続き、センシュアルな赤みブラウンのアイシャドウが人気です。でも、ただそれを塗るのではなく、ハイライトを仕込むことで眉や目元のパーツに一体感を持たせてみて。目元にインパクトが生まれて視線がぐっと強く魅力的になります。
春だからと甘い色を使うのではなく、クールな色でこそ表現できる芯の強さや色っぽさがあるのだから!
目が引き立つ「隠しハイライト」の塗り方
アイシャドウを塗る前に、眉と目元にハイライトをオン。それだけで顔がキュッと引き締まり、惹きつけられるインパクトある目元に。
STEP 1
マットな明るさを入れ込んだ
アイブロウ
眉の“
中”
にハイライト
ハッとさせる強さを宿す
ギラギラのハイライトではなく、眉にこっそり明るさを仕込むのがイガリ流。ここが明るいと顔が間のびせず、シックなアイシャドウでも視線が集まります。
↓
ハイライトをブラシに取り、眉尻から眉山に向かって入れ込む。眉毛にのせるのではなく、毛の間にブラシを差し入れて地肌にしっかりのせる。
↓
今度は逆に、眉山から眉尻へとなでてハイライトをさらに重ねる。最後にスクリューブラシで毛流れを整えれば、目元が明るくなり強い印象に。
STEP 2
凛とした強さと色香がにじむ
まぶた
下まぶた、目尻側にものせ
眉と目元を“
つなぐ”
ハイライトを目元にも仕込むことで、目の存在感がぐんと際立つように。眉と目元が共に明るくなることでカーブも際立ち、潔い女らしさが演出できます。
↓
ブラシにハイライトを取り、目尻のやや下側にオン。黒目の外側から目尻に向けて丸く入れること。クールでかつ強さのある目元になるベース。
↓
目尻下側に入れたら、ブラシに残ったハイライトを目尻から上まぶたにスッとのせる。黒目の上まではのせず、まぶたの山まで淡く入れること。
これで印象的な目元をつくる下準備が完成。続けて赤茶アイシャドウ、太め&赤み眉、ブラウンライナーなどを使って“
赤茶ニュアンス目元”
を仕上げていきます。
「&ROSY」2017/SPRING 誌面ではイガリシノブさんのメイク術を続けてレクチャー。全プロセスや、ほか3名のメイクアップアーティストが提案する、一点集中の品格メイクを解説しています。
詳しくは「&ROSY」2017/SPRING の28ページからをチェックしてくださいね!
photo:YASUSHI KIKUCHI[vale.], DAISUKE TSUCHIYAMA[TRON](model), MAYA KAJITA[e7](still)
hair&make-up:SHINOBU IGARI[BEAUTRIUM]
hair:KOICHI NISHIMURA[angle]
stylist:KEIKO MIYAZAWA[WHITNEY]
model:REINA ASAMI
text: SATOKO TAKAMIZAWA
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