巨大エロスの殿堂「秘宝館」、現在2館と絶滅の危機に

70年から80年代にかけ、全国の温泉場や観光地に続々と建設された巨大エロスの殿堂「秘宝館」。団体バス旅行がブームだった頃が最盛期で、全国に約20ヵ所あったとされる。しかし今年3月、佐賀県嬉野市にあった西日本最大の施設「嬉野武雄観光秘宝館」が閉館、日本に残存する秘宝館は「鬼怒川秘宝殿」と「熱海秘宝館」のわずか2館となってしまった。「実物を見ようと考えるなら、まず鬼怒川秘宝殿に行くべきです。来場者が少なく、今もっとも閉館の危機が迫っているからです」。警鐘を鳴らすのは映画監督の村上賢司氏。秘宝館マニアであり、これまで伊勢の「元祖国際秘宝館」や定山渓谷温泉の「北海道秘宝館」をDVDに撮った。「経営団体がしっかりしている熱海秘宝館は新しい装置を導入するなど、リニューアルを続けていて当分大丈夫。鬼怒川と熱海は建造に携わった会社が違うので、見比べると設計思想の違いが分かる。だから鬼怒川を見ておいた方がいいんです」(村上氏)。(取材・文:藤木TDC、撮影:加藤隼介/本誌107ページ「昭和遺産探訪 秘宝館」より一部抜粋・引用)

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実は筆者、上記でも紹介されている「熱海秘宝館」に足を運んだことがある。社会人2年目くらいだっただろうか。女子寮仲間7人で熱海旅行に来たついでに、興味本位で入ったのだ。活字にするには躊躇うあれやこれやが1~3階まで展示されており、恥じらうどころか感心してしまった(仲間も私と同様の反応だった。女子寮と聞くと清楚な年頃女子が生息していると思われがちだが、むしろその逆で、強く逞しい女性が多かったような気がする)。これは何のために作られたのか、オブジェ類などを手掛けた人たちはどんな気持ちだったのか…など、そんなことばかり考えていた。家族連れはいなかったが、年配夫婦やカップルが多く、また、友人同士の団体は男性よりも女性が多かったようにも記憶している。

本誌で村上氏は「真のクール・ジャパンだと思います。現代史の歴史的建造物として保存するべきですよ」と述べている。まさにその通りだと思う。このエログロな娯楽施設、“昭和”を象徴するシンボルの1つではなかろうか。3館あって現在わずか2館。2館が1館…とならないためにも、次の休みには鬼怒川まで足を運んでみてはいかがだろうか。

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