地域を元気にする「地域おこし協力隊」。対馬で活動中の谷川さんにインタビュー

総務省が支援する「地域おこし協力隊」の任務は「地域を元気にすること」。田舎暮らしの本10月号では、専門分野の能力を活かし、地域の課題に向き合って奮闘する地域おこし協力隊員の活動を紹介しています。(文・写真/小林写函、写真提供/谷川ももこさん)

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現在、対馬市島おこし協同体(地域おこし協力隊)の一員として、対馬市農林水産部の有害鳥獣対策室に勤務する谷川ももこさん。谷川さんが初めて対馬を訪れたのは、大学のインターンとして、絶滅が危惧されるツシマヤマネコの保護活動を体験するためだった。しかし、島に来てみると農作物に被害をもたらす野生のイノシシやシカの方に人びとの関心があることを知り、谷川さんの興味もそちらに移っていった。「厄介者として扱われるイノシシやシカだけど、数をコントロールすることで人びとと共存できないかと思ったんです」。そう考えた谷川さんは、シカやイノシシの生態について勉強しようと大学院への進学を考えた。しかし、進学によってその後対馬と関われるとは限らない。夏に見た風にそよぐ稲穂の風景、おいしい食べ物、温かく迎えてくれる島の人びと…卒業後は、対馬に関わる仕事がしたいと思っていた。そんなとき、地域おこし協力隊の獣害対策の募集があった。将来が保証されているわけではないが、「田舎で暮らしたかったし、自分のやりたいことで生活していきたいと思っていた」ということもあり、対馬に直接関われる選択肢を取った。

有害鳥獣対策室の仕事は多岐にわたる。田畑への野生動物の侵入を防ぐための防護咲くの設置と管理の指導、頭数を減らすための罠の設置と捕獲、捕獲状況を地図に落とし込んだデータベースづくりなどだ。また、現在進めているのが捕獲した野生動物の利活用だ。地域ブランドとしての食肉販売、皮はレザークラフトに利用、商品として販売する。どちらも雇用の創出が期待されるが、経済活動を優先しては本末転倒。「利活用は住民のみなさんに、獣害に対してもっと認識をもってもらうことが目的なんです」。そのためにはゴミや雑草の管理を住民一人一人が徹底し、野生動物に対する問題意識を持つことが大事だと語る谷川さん。中学校でのシカやイノシシについての講義やレザークラフト体験など、啓蒙活動も行っている。
谷川さんにとって、自分の希望と地域の課題が一致していると感じる対馬。「任期中はこの地域に残っていくための準備期間として思う存分使いなさいといってくれているようなものなので、本当にありがたい制度だと思っています。一緒に仕事をしている仲間たちとともに、この島で年を取っていきたいですね」。

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