30代で夢の漁師に!サミット開催地は移住者にもやさしかった!!

2016年5月下旬にG7伊勢志摩サミットが開催されることで、世界的に注目を集めている三重県伊勢志摩。エリア内の志摩市へは、東京から新幹線と鉄特急を乗り継いで約4時間、大阪からは近鉄特急に乗り、約2時間30分で到着します。周囲を英虞湾や太平洋などの海に囲まれた志摩市は、ほぼ全域が国立公園に指定されるほど、美しい自然に恵まれた土地。上質な海の幸が獲れることから、天皇の食料を献上する国、「御食つ国(みけつくに)」とも呼ばれてきました。

そんな伝統的な漁師町、志摩市で行われているユニークな取り組みが、後継者を育てるための漁師塾の開催です。

後継者を育てる漁師塾】
志摩市の畔名(あぜな)、志島、甲賀(こうか)地区が連携し、自営漁師の新規就業を後押しする「畔志賀(あしか *「treasuers」注)漁師塾」を設立。技術指導のほか住まいや漁具の手配も支援し、現在は県外からの移住者を中心に約20人が学ぶ。

☎0599-45-2024(三重外湾漁業協同組合志摩支所志摩出張所)

ただいま発売中の「田舎暮らしの本」6月号では、この漁師塾で学び、自営漁師になるという幼い頃からの夢を叶えた男性にインタビュー。海士(あま)として生活を営むまでの経緯を教えてもらいました!

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夏場は素潜りの海女漁、秋からイセエビの刺し網漁

 遠洋マグロ漁の仕事を経て東京の建築会社で働いていた山内和さん(35歳)は、幼少期からの夢があきらめられず2011年6月に三重県志摩市へ。
「ずっと自営漁師になりたくて。志摩市の畔志賀漁師塾は独立を支援する点が希望どおり」

 海士漁や刺し網漁を営む志島地区を訪れ、海士漁を体験して豊かな水産資源と海に魅了された。間もなく入塾が認められると、ベテラン漁師の塾長・城山秀治さんを中心に、地域ぐるみで家探しなどを手助けしてくれたが、漁業は「からだで覚えろ」が基本。夏場の海士漁は60〜80歳の海女さんと一緒に潜り、秋からのイセエビの刺し網漁は城山さんの船に同乗し、ノウハウを学ぶ。そして1年後に中古漁船を買って独立し、軌道に乗ったのは3年目から。刺し網漁は網の手入れを含めて夜中から昼過ぎまで作業が続き、海士漁は体力の限界との戦いだが、漁の時間が一番楽しいとも。

 「志摩市は海だけでなく、面倒見のよい人柄も魅力。結婚前は漁師の先輩の家でごちそうになったり、近所の人が総菜を届けてくれたり、ほとんど食事をつくったことがないほど」

 現在は妻の文子さん(33歳)と長男の海都くん(10カ月)と3人で暮らす。
「1シーズンだけ海士漁で一緒に潜った妻は、またやりたいと言っているし、いずれ息子が継いでくれるとうれしい。今後は、やる気のある若い人につないでいくことが目標ですね」

 地域に温かく受け入れてもらうなか、漁師町の風景を絶やしたくない思いも強くなった。

漁師や海女といえば、代々続く家業を受け継ぐというイメージが強い職業。それだけに、漁をする姿に憧れたものの、自分には縁が無いと思って諦めてしまった人も多いのではないでしょうか?三重県志摩市でなら、そんな人も憧れの漁師デビューが実現するかもしれません。
さらに志摩市では県外からの移住者に向けた支援も、積極的に行っています。

本誌ではほかに飛騨高山のたくみ塾や名古屋コーチンの飼育事業など、東海エリアの逸品をつくる仕事に関わる移住者を紹介しています。
詳しくは「田舎暮らしの本」6月号49ページからの「東海エリアで逸品と暮らす」で、どうぞ!

文・写真/笹木博幸

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