「“どうせ死ぬ”がちょうどいい」樹木希林×小泉今日子 2大カッコイイ女が対談!

40代女性向けファッション誌「GLOW」で人気連載中のコーナー、「小泉放談」。今年、50歳を迎えた歌手・女優の小泉今日子さんをホスト役に、毎回さまざまなゲストを招いて対談形式でお送りしています。

 1982年に歌手デビューした小泉今日子さんは、歌手活動の傍ら女優としても活躍。キョンキョンという愛称で絶大な人気を誇るトップアイドルでした。
1985年に発売されたシングル「なんてったってアイドル」では、歌詞に盛り込まれていたとはいえども自身をアイドルと表現。当時はアイドル本人がアイドルと名乗ることが珍しく、世間で話題に。
その後も時代の先を行く言動で度々注目され、芸能界の第一線を走り続ける小泉今日子さん。歌手・女優としてはもちろん、そのプライベートからも目が離せない女性です。

そんな小泉さんが、連載7回目のゲストにお迎えしたのはキャリア40年になる大御所女優の樹木希林さん!樹木さんは、名門劇団の文学座で女優人生をスタート。後にテレビドラマにも出演を始め、20代でおばあさんの役を演じたり、個性派女優としてお茶の間に親しまれてきました。
私生活ではミュージシャンの内田裕也さんと結婚。一部で夫婦仲の危機がささやかれても離婚せずに夫婦関係を続けたり、60代でがんを患った後も女優業を続けるなど、その芯が通った生き方に惹かれる人も多いんです。

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近ごろでは、宝島社企業広告で名画のオフィーリアに扮して登場。「死ぬときぐらい好きにさせてよ」というキャッチコピーと共に、強烈なインパクトを残した樹木希林さん。今回は小泉今日子さんと膝を突き合わせて、「生きる」をテーマにたっぷりと語ってくれました。

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性別、年齢、無関係。私は、ずーっとマイペースなの。――― 樹木

対談の冒頭で宝島社企業広告のキャッチフレーズに触れて、あれ、実は変なのよ。だって私、ずーっと好きにやってきたんだから。と自身の半生を振り返る樹木さん。同時に、小泉さんが持つ「覚悟」を賞賛しています。

小泉 プロダクションの社長をなさっていた時期も、あったんですよね。私も、やりはじめたばかりなんですけど……。

樹木 そうですってね。そういうのを聞いても、小泉さんっておもしろいと思う。どこへ行っても、誰とやってもスタンスが変わらないというところが、何か、覚悟が決まっている感じがして。

小泉 そうでしょうか?

樹木 うん。それいちばん表れるのは、人を見て態度を変えないかどうかなの。浮き沈みの激しいこの芸能界で、人の立場とか人の状況で自分の損得を考えないということって、実は大事なこと。それはたぶん、資質なのよね。あなたはきっと、小さい頃から覚悟が決まっていた人。そういう感じは、不思議と表れるのよ。佇まいになって。

小泉 親や周囲の大人たちから、そういうふうに育てられたんだろうなと思いますね。だって私、仕事をしようと思って芸能界に入ったんですから。中学校の時に一家離散して、私にも何かできないかと思って、オーディションを受けて。「これで迷惑かけないで済む!」って気持ち、思えばそれが、最初の覚悟だったのかもしれません。

樹木 そうね。夢や憧れでこの世界に入るのも、それはそれで幸せなことだと思うけど、持続するかどうかはわからない。やっぱり、浮き上がる前から自分の中に、ちょっと過酷な覚悟みたいなものがある人には、魅力があるのよ。そして、そういう人って、なぜか過剰な上昇志向を持っていなくて、逆に独特のゆとりみたいなものがあるの。

覚悟を持ち、自分の軸を決めることの重要性を説く樹木さん。芸能界を渡る上での秘訣のようにも、人生にも通ずるような話ですが、樹木さんが芸能界を面白いと思えるようになったのは、意外にも70歳を過ぎてからだそう。発想が転換するきっかけになったのは、自身の病でした。

樹木 それから、60歳になってがんという持病を持ったことで、世間の見方が変わったことね。「この人、どうせ死ぬんだから」という思われ方が、分銅の釣り合いとして、ちょうどいいわけ。

小泉 分銅、ですか?

樹木 うん。負の部分と、それを凌駕するだけの偉そうな部分が、ちょうどいいバランスになっていて……。それともうひとり、あのおじいさんがいる、っていうことがね。

小泉 もしかしてそれは、(内田)裕也さんのことですか(笑)。

樹木 そうよ! あの人が問題を起こせば起こすほど、私の株が上がるのよ。

ここで樹木さんが引き合いに出したのは、夫である内田裕也さん。夫婦関係を断ち切ることもできたかもしれないが、引き受けることで見えたものがあった、と振り返ります。

幸、不幸は表裏一体。要はそれを面白がれるかどうかよね。――― 樹木

樹木 まあ、ここまで究極的なことはなくても、皆、50なら50まで生きてきた中に、理不尽なことはたくさんあるはずよね。ただ、それをちょっと俯瞰で見てみると、自分だけが不幸せだということはないわけで、誰の人生にも必ずマイナスの部分がある。だけどそれは、ひっくり返せばプラスになるもの。つまりはそれを、自分の成長、成熟のための材料にどう使うか……。幸福も不幸も、全部が表裏一体だということをわかっちゃえば、これはもう、おもしろいのよ。

小泉 そうか……そうなのか。

樹木 今ある状況から、人は絶対に変化できる。それをおもしろがるというところに、到達しなくちゃ。

樹木さんが、自身の半生から培った幸福観は、性別や年代の垣根を越えた幅広い世代の人の心に響くはず。対談ではほかに50代女性は「女として」生きるべきというアドバイスも贈ってくれています。

クールな小泉今日子さんと、ロックな樹木希林さんによる「小泉放談」。「オトナ途上の全女子、必読」ともいえるほど濃くて深~い話が繰り広げられています。ぜひ「GLOW」6月号で全文をご覧ください!

構成=大谷道子

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