「本物」以上に危険―「合成麻薬」の恐ろしさ

今年に入って続発している脱法ドラッグ(危険ドラッグ)に絡んだ事件・事故。ハーブに「大麻」や「覚せい剤」の成分に似た化学物質を吹きかけた「合成麻薬」は、「本物」以上に危険だといわれる。カリフォルニア州で薬物中毒治療を専門に行っているジェフ・ラポイント医師は言う。「大麻は4000年もの間、嗜好用や医療用に使われてきました。本物の大麻は安全で、これを吸って深刻な病気になったり、命を落としたりという人はまず聞きません。一方、合成大麻は中枢神経を刺激する成分がどのくらい入っているか分かりません。本物より200倍も強いものもあり、服用したら脳は激しい衝撃を受けるでしょう。本当に危険なのは大麻ではなく、合成大麻なのです」。(取材・文:矢部武[ジャーナリスト]、本誌80ページ「『麻薬大国』アメリカの薬物専門医が大胆提言」より一部抜粋・引用)

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「合成麻薬」は、「本物」以上に危険―
この事実は、世間にどのくらい認知されているのだろうか。取り締まり体制の強化とともに大切なのは、脱法ドラッグの本当の怖さを人々に知らせる啓蒙活動ある。DEA(連邦麻薬取締局)によれば、脱法ドラッグを服用して命を落とす人は少なくないという。
米国では今年からコロラド州、ワシントン州で嗜好用大麻が合法的に発売され、医療用大麻はすでに23州で合法化されている。ラポイント医師は「危険な合成大麻を蔓延させるくらいなら、大麻を全面解禁したほうがいい」と提案する。大胆な提案のように思えるが、実は「大麻禁止の連邦法、撤廃を」と求めたニューヨーク・タイムズ紙の社説(2014年7月27日付)と共通する点が多い。政府が本当に危険な合成大麻の取締りを強化し、比較的安全な大麻を解禁することが、結果的に危険ドラッグの蔓延防止につながるというわけだ。
厚生労働省は重大な事件が起きるたびに原因となった物質を規制しているが、業者は化学構造を少し変えるだけで規制対象から逃れられてしまう。よって、あまり効果はない。物質を規制するよりも、人々が「本当に危険なものは何か」を含め、麻薬について正しい知識を持つことが脱法ドラッグから身を守るために大切なのではないだろうか。

米国の脱法ドラッグ対策などは、本誌80ページにてご覧いただきたい。

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