熊本で週末パン屋を開業! 移住先でやさしさに支えられる生活

現在発売中の田舎暮らしの本3月号では、九州北部で生業を営む移住者たちの生活を紹介しています。自然豊かな環境で、それぞれの夢を持って楽しみながら暮らす人々は、騒がしく時間に追われる現代人にとってまさに憧れの生活。treasuresでは、美しい緑が広がる熊本県御船町で子育てをしながら週末パン屋を営む酒向さんファミリーの生活に注目しました。

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湧水と歴史文化のあふれる熊本県御船町(みふねまち)
アクセス/熊本駅から車で約30分、熊本空港から約30分。九州自動車道・九州中央自動車道のICを持ち、御船IC~太宰府ICは約90分。熊本駅~博多駅は九州新幹線で33分。

福岡県から移住した酒向 司(さこうつかさ)さん 41
・30種類近くのパンを深夜から仕込み、すべて焼き上がるのはお昼近く。「早く売り切れると困るので、できるかぎりたくさんつくってます」。(写真一番上)

・近所の渡辺恵美子さん(74歳)。本当のおばあちゃんのように子どもたちの面倒を見てくれる。(写真上から2番目)

・山間部の町立七滝中央小学校は町内どこからでも通える小規模特認校。ウメもぎ、茶摘み、タマネギ植えなど地域の協力で体験学習が充実。(写真上から3番目)

・御船町は1979年に小学1年生が日本で初めて肉食恐竜の化石を見つけた町。恐竜博物館やモニュメントもある。(写真一番下)

町に近いちょっと田舎で人の優しさに包まれて
スーパーや家電量販店のある御船町の中心部から車で25分ほど奥の集落。吉無田高原の水源から国道につながる道沿いに、パン工房「うららかsun」がある。店主の酒向司さん・文子さん夫妻は結婚して福岡に住んだ後、10年前に移住。司さんは岐阜県出身。文子さんは御船町生まれだが、町中の実家を通り越した山里に家を求めた。
「野山で走り回って育ったので、子どもたちも同じように遊べる場所に住みたかったんです」
 と文子さん。移住当時、司さんは熊本市内のパン屋に通って修業。4年前に住まいの隣の納屋を改装してパン工房を開いた。
 店は週末不定期営業。平日は、司さんが工場勤務、文子さんは支援施設にパート出勤。司さんは金曜日に勤めから帰って仮眠をとり、深夜から仕込みを始めて午前中までつくれるだけつくる。土日2日間で700個ほどのパンを焼く。
「ここでできるスタイルでやっています。無理して利益を求めるよりも、喜んでもらえれば」
 子どもは男の子3人、家の周りを駆け回り、近所のおじいちゃん、おばあちゃんたちに孫のようにかわいがられている。
「『子どもたちから元気をもらえる』って、言ってくださいます。ありがたいことですよね」
 ふっくら焼き上がったパンが種類豊富にお店に並ぶ。あれこれ食べてみたくなって籠いっぱいに求めた。ほんのり甘くじんわりお腹を満たすパン。うららかな幸せの味がした。

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・店の前で家族写真。店の隣が母屋。リフォーム済みの売り物件をたまたま見つけたのが移住のきっかけ。酒向司さん、文子(ふみこ)さん39歳、咲吾(しょうご)くん11歳、巧(たくみ)くん8歳、輪(りん)くん5歳。(写真一番上右)

・パンは1つ100~150円が中心。子どものいる家族にはうれしい。(写真一番上左)

・店には子連れのお客さんがよく訪れる。子どもたち同士でさっそく遊び始めた。(写真一番下右)

・吉無田水源。江戸時代の植林で育まれた阿蘇外輪山の森からの伏流水が湧き出す。(写真一番下左)

【町情報】
移住者と地元の人とで吉無田高原の魅力を高めたい
熊本市の夜景を見下ろす吉無田高原には移住者が少しずつ増えている。高原の自然をたいせつに引き継ぎ生かしたいと、最近、移住者と地元有志が集まって「吉無田高原自然親交会」が、森の手入れなど活動を始めている。
企画財政課 田上仁一郎さん:熊本市街に近い「ちょうどいい田舎」。フットパスも整備中です。

文・写真/新田穂高

詳しい情報は、本誌113ページからの「九州北部で憧れの生業を営む」にてご覧ください。

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